私がアメリカの息子の所へ行ったのは、渡米から二年目。2022年秋。
息子は、移籍先の大学の学生寮みたいなところへ引っ越したばかりだった。
学生寮といっても3LDKに三人で住むシェアハウスみたいなもので、同じような建て物が、大学から程近い街一帯に何棟もある、いわばその大学の学生用の街になっている場所だった。アメリカはスケールが違う。
息子はその一室で、二つのスーツケースを広げて服を出し入れし、コーチからもらったという簡易ウォーターマットレスで寝ていた。簡易ウォーターマットレスはありがたかったが、毎日寝るには厳しい。
私はすぐにベッドとキャビネットを買いに行った。キッチンも自由にいつでも使えるので、さっそく買い出しに行って、息子に手料理を食べさせた。日本では、ケチをつけていた私の手料理をとても喜んで食べた。
学校も見に行った。コーチや先生とも話をした。体感でしかないが、息子はたくさんの人からかわいがられていた。
パパの写真とメガネも一緒に行った。心配性のパパも少しは安心したかな。あと、何もしなかった私に怒っているか、あきれている気もするが。