【前回の記事を読む】夫を亡くして1年、息子は留学し娘との2人暮らしに。10年前に夫が用意した赤いキーケースを「パパからだよ」と渡すと…

第2章 その後

2 その次の二年

まだ今でもやっているのは、寝る前のお笑い番組視聴と、運転中に泣くことだ(回数はかなり減った)。

いまだに、どうしてもパニックになってしまいそうになるのが、身近な人からLINEなどの返信がなかなか来ない時。

朝から何度かパパにLINEをしたが、返信がなく、数時間後に倒れているパパを発見したことが、記憶というよりも、体に染みついている。

例えば、息子が友達と飲みに出かけたり、娘の帰りが遅かったりする時、「大丈夫?」と連絡をして返信がしばらくないと、だんだん胸が苦しくなって、自分なりに気にしないように心がけるのだが、どうしてもドキドキしてしまう。

私はどちらかといえば、いちいち成人になった息子や、JK(女子高校生)にこまめに連絡をするタイプではないのだが、時々急に心配になり連絡をして、返信がないと焦る。

実際に、そうなるのは5回に1回くらいで、他は私がいそがしくしていて、気が付けば? 帰ってない?くらいおおらかな私だが、自分勝手に突然気になりだすと、パニックになるのだから、子供たちも大変である。でも、それだけは直らない。

子供たちにも「人に迷惑をかけず、自覚して行動しているなら、ドラッグ、犯罪以外は何してもいいけど、連絡だけはして!」と常日頃言い聞かせているので、たいていは子供たちもすぐに返事をよこす。

そうしないと、後々、“面倒くさい母に変身する”からである。

そうなる理由も、はっきりと言ったことはないが、子供たちはわかってくれているらしい。

ただ娘には、やはり心配だから帰る時間にはうるさいか?