ただただ、自分のこの状況がこの先いつまで続いて、どっちに向いていくのか? 誰かに教えてほしかった。
ずっと苦しいのか? いつかは心から笑えるのか? 子供たちは大丈夫なのか? とにかく教科書が欲しかったのだ。
現実的には、“人による”ことくらい百も承知である。気休めで十分。
ドラマでは、次男が結婚して赤ちゃんが産まれた時、お母さんが「この先はこうやって、とても嬉しい瞬間は必ず少し寂しいのね」みたいな独り言を言うセリフがあった。
“あー、そうなんだぁ、そうなるのかなあ”と思った。
ドラマは、お母さんは数年後再婚し、子供たちはそれぞれに問題を抱えながら、勝手をしながらも、お母さんを支え、最終的に老衰する母をそれぞれが築いた家族みんなで看取るまでの話だった。
正直な話、少なからず救われた。お母さんの再婚はどうでも良かった。
私は「最後をあんな風にむかえたいんだ」
パパの死は、ショックや悲しみばかりではなく、私に“人は急にいなくなる”ということを、私の心臓を握りつぶして教えてきた。そして、子供たちには私しかいないという、すごく恐ろしい現実も。
“自分たちがいなくなったら子供たちはどうなるんだろう?”なんて、パパがいなくなるまでは考えたこともなかった。
「老衰するまで長生きさせてください。お願いです……」
ドラマでは、あの世に旅立つ時に、お母さんは汽車に乗っていて、車両を渡り歩く先々に、亡くなった旦那さんがいたり、再婚相手がいたりした。
日本でも、外国でも、死後の世界への思いは同じなんだなぁとぼんやり思った。
いつか、また会える日まで
「さよなら」
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