突然突風が吹いて、一枚の紙きれが飛んできて彼女の顔を覆った。

「ちょ、ちょっと、何」

その隙に黒猫はどこかへ行ってしまった。

憤慨しながらその紙に眼を遣って、彼女は驚愕した。

 

スタッフ募集――

 

職場で泥棒扱いされた挙句、真犯人の泥棒猫にも逃げられた間抜けで崖っぷちの女募集

 

――タリス超能力探偵事務所

 

「何、これ……?」

月渚は震えながらその文面を食い入るように見つめた。

その時、誰かが彼女に声をかけた。

「いつまでそうしているつもりだ。私は時間がないんだ。早く来い」

顔を上げると、少し離れた場所に青いワンピースを着たロングヘアの見たこともないような美女が立ってこちらを見つめていた。

朝陽を浴びてその背後がオーラのようにきらきらと輝いている。

彼女の足元にさっきの黒猫が歩み寄った。

「あ、あなた、誰ですか?」

「私は河原賽子、完全能力者(パーフェクトサイキック)だ。

そんなことも忘れたのか。バナナ、青竜はまだ死んでいない。

神撰は必ず復活し、再び世界を破滅に導こうとするだろう。それを食い止めねばならない。

それにはおまえの力が必要だ。さ、行くぞ」

賽子はそう言って背を向けて歩き出した。

月渚の両目に涙が溢れたが、彼女はそれをすぐに拭い、賽子の方へ走り出した。

「はい、もちろんです。賽子さん!」

本連載は今回で最終回です。ご愛読ありがとうございました。

 

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一斉射撃を受けても傷ひとつなかった…無数の警官を巨大な透明の球体に閉じ込めたかと思うと、次の瞬間、全員の体が1つの“肉団子”のように…

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