「……えーっ! 風間さんじゃないですか何してるんですか。もしかして瞳をここまで送ってくださったんですか。真奈美ちゃん。この方が俺がよく話をしてる仕事でお世話になっている風間さんだよ。いやーどーもうちの娘までもお世話になってしまって。良かったらお茶だけでも飲んでいってくださいよ」
「パパ空気読めない人みたいね……。このシチュエーションを見て何も感じない?」
瞳はまさかと落ち着きを取り戻し今、目の前で起きていることを整理していこうとした。
公男はまさかと驚き過ぎて以前から痛めていた腰をまた痛めてしまいお尻を床に着いた。
その後、玄関扉がガラガラ開き一人の老人が入ってきた。
「真奈美さん。頼まれてた駅前の美味しいカステーラを買ってきたよ」
英介がよく見ると、
「英介か、何でここがわかった。誰から聞いたんだ。これから二人で晩ご飯は無理だぞ。いやー今晩はもうすでに旧友と済ませてきたもんだからな。悪いなー。これから孫の彼氏が来るもんだから急いで帰ってきたんだ。ということでまた今度にしてくれるか」
「……おじいちゃんまでも空気が読めない人なんですね……」
真奈美は自身までも未だ信じられない状況にあるにもかかわらずこの老人とこのおっさん……なかなか状況を把握する能力が遅い……いい加減にしろよ……。と疲労がたまりつつあった。
瞳はだいたいの状況が把握できた。そして、まさかと驚きを隠せない状況にあった。
遠くにある木の枝に座って見ていたトムは腹を抱えて大笑いし一言言った。
「これが人間ストレートフラッシュだぜ!」
横にいたジュウェルは激怒。
「トムいい加減にしなさい! 待ちなさーい」
ジュウェルはトムを追っかけ回していた。
しかし、一番頭が混乱し現実を直視できなかったのは英介であった。
「……噓でしょ……嘘だろ……嘘と言ってくれよーーー!」
次回更新は6月14日(日)、21時の予定です。
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