大広間のソファに座って鼻をほじっている鷹山の前に山口は正座し、額が畳につくほど頭を下げて挨拶をした後、報告を始めた。彼は決して鷹山の前でソファに座ったことはなかった。

「我々のことを探っていた鍬下警部補は片付けておきました」

鷹山は鼻に小指を突っ込んだまま彼をじろりと睨みつけた。

「病院に搬送されて息を吹き返したそうじゃないか。詰めが甘いんじゃないか?」

山口は額に汗を滲ませた。

「意識は戻らない可能性が高いと思われます。もし、意識を回復した時は今度こそ確実に息の根を止めます」

次回更新は5月28日(木)、21時の予定です。

 

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