シャントを作って1か月が過ぎる平成18年3月初めの頃にクレアチニンが8になって、担当医より少し早めだけど他に合併症が出ない元気なうちに導入しましょうか?と提案されて、この時は素直に従うことができた。それから透析導入のための入院をした。この時、長男29歳、長女25歳、次男17歳(4月で18歳)。

【いよいよ人工透析導入へ……】

透析導入時の担当医はシャントの手術をしてくれたベテランの医師だった。1回目の透析は緊張した。担当の先生の緊張も伝わってきた。最初は何事もなく透析ができるのか慎重になるそうだ。

この日は1時間の透析で様子見で終った。穿刺(せんし)は見たことのないような太くて長い子供の箸のような注射針を腕の2か所に刺すので怖かったが、とても上手な先生で助かった。3日間の入院で、2日目は2時間、3日目は3時間の透析をして退院した。透析導入の半年間は非常に大切な時期だそうでこの病院では、3時間から始めてその後4時間透析になった。

わたしは仕事復帰をするために、大学病院は夜間透析がなかったため、火木土の午前中の透析を希望した。1年以上の休職期間だったが、透析導入になって仕事復帰ができた。透析導入後は、食事制限と水分制限以外は普通に生活をして大丈夫と先生から言われ、これでやっと自宅安静から解放されたと実感した。

とはいえ、火木の午前中は休まなくてはならないので、正社員からパートになった。この時、次男は高校3年生になる時で生活もかなり大変だった。