診察が始まり、持参しました発症当初のMRI画像を一瞥した先生は「これは多発性硬化症に間違いありません」と断言され、以後1ヵ月ほどその病院に入院しました。
入院して目にした患者さんは重篤な方が多く、妻は自分もこのような状態になるのかと大変ショックを受けたようでした。
発症時から寛解して退院後も常に身体全体のダル重さと両手足のピリピリ感・しびれ感は続いていたようですが、特に外出して帰宅後の疲労感は激しかったようで必ず横になっていました。
2003年5月、2度目の視野狭窄で入院し、ステロイド療法を受け「多発性硬化症」との診断が下されたのですが、その直後にインターフェロンの自己注射を指示されたのです。痛さは我慢の限界を超えるほどであったようで、日記を残してありました。以下原文のまま掲載します。
2003年
8月15日(金)注射部位熱を持ち痛く感じる 軟膏を塗るもかわらず 足がしっかりせず
8月18日(月)右脚左脚部位が特に痛い タオルで冷やすと少しの間おさまる
8月22日(金)前夜の冷房で体調をくずし鼻水激し 熱はなし 腰が痛む
8月23日(土)発熱8度1分 汗をひどくかく 食欲全くなし 水分のみ
8月24日(日)熱少し下がり7度7分~7度2分 少し食べられる
8月25日(月)朝7度8分 食欲あり
8/26水 注射(右脚) 注射部位が炎症ひどく痛い 歩行もしっかり力が入らず 疲労感はなはだしく 風邪気味7・2度
8/27 外出 疲れはあるもリフレッシュ出来た
8/28 疲れ気味で休養の日となる
8/29 疲労感 注射部位痛く歩くのもつらい
8/30 疲労感あり 注射部位が腫れ痛い
8/31 右腹の注射 その晩と翌晩二晩痛み激しく眠れず 冷やすと少し収まる
👉『多発性硬化症の妻が教えてくれたこと』連載記事一覧はこちら
【イチオシ記事】彼と一緒にお風呂に入って、そしていつもよりも早く寝室へ。それはそれは、いつもとはまた違う愛し方をしてくれて…