十三仏さまと私たち

亡くなったら私たちはどこに行くのでしょうか? 命をいただいた以上、私たちの命には必ず終わりがございます。生・老・病・死。これは必ず私たちが通らなければならない歩みでございます。生きとし生ける者の四つの苦しみ「四苦(しく)」でございます。

その歩みを終えて私たちはどこへ旅立つのか? 大切なご家族はどこに行ってしまったのでしょうか? 仏の世界へ旅立たれたのですから間違いなく御仏(みほとけ)となって見守ってくださるのかと思います。

誰もが一度は考える、死んだら私たちはどこに行くのかという大いなる疑問に対して、お釈迦さまは無記としかお示しになられておりません。ですから私たちが亡くなると、どこに旅立つのかを本当に知っている方はほとんどいないかと思います。

しかし私ども仏教界として、長い年月をかけて醸成させてきた死後の世界観というものがございます。六道輪廻や、極楽浄土、過去、現在、未来の三世等々の世界観がございます。だからこそほとんどの日本人の中に、人が亡くなると次の世界があるという認識があります。

お葬式のお別れの言葉にも「おじいちゃん天国でゆっくり休んでね」といった言葉をよく耳にいたします。私たちのなかにそれがお涅槃 (ねはん)であったり、はたまた極楽浄土なのか千の風なのか天国なのか黄泉の世界なのかは別として亡くなった後の次の世界という認識があるのです。

 

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