データが部門を超えて流れると、それを共有するプロセスの並列化が進み、生産性が向上する。さらに情報流通の範囲を関連会社や顧客にまで広げれば、ビジネスモデルの変革が可能になる。つまり、設計のDXに加えダウンストリームのDXを実現することが可能になり、全社の製造業DX×3Dが完成していく。
もちろん、現在の仕事の仕方を大きく変える製造業の変革には時間がかかる。しかし、すでに生技DX、工場DX、サービスDXの各分野で画期的な成功事例が続々と生まれているのも事実であり、そこに成功へのヒントがある。
劇的な人口減少にどう対抗すればよいのか?
かのアインシュタインが残した「複利は人類最大の発明である」という言葉がある。
劇的に減っていく人口問題に対処するには、産業界がグローバルな分業を強化しながら、デジタルで生産性を上げていくしかないだろう。ものづくりの根幹である3Dデータ流通、それを組織を超えて実現していくことで、蓄積される3Dデータの量と価値を複利で増やしておく、これは製造業にとって強力な武器となる。
アインシュタインの言葉には続きがある。「知っている人は複利で稼ぎ、知らない人は利息を払う」。これはDXにも当てはまるだろう。DXのXはTransformation=変革である。組織やプロセス、文化やビジネスモデルまで変革をすることである。もちろん、それには時間がかかる。
しかし、先行する成功事例から学びいち早くDXに取り組めば、複利で生産性を上げ、複利で利益を拡大することが可能になるのである。
【イチオシ記事】「お前を抱きたい」そう言った次の瞬間彼は私の上にのしかかるようにして…
【注目記事】私の妹は、5年前に殺された。高校二年生だった。自宅のすぐ傍で車の中に引きずり込まれて、河川敷まで連れて行かれ…