第2章 片頭痛の謎を解く ~最適な治療法とは

5 片頭痛の謎を解く ~最適な治療法とは

このように生活に支障をきたす片頭痛ですが、これまでの治療は痛くなったら退治する急性期治療薬が主体でした。市販されている消炎鎮痛薬もこれになります。

軽度の頭痛であれば、薬局で購入できる消炎鎮痛薬、非ステロイド性消炎鎮痛薬、アセトアミノフェンを使います。効果が不十分であれば、処方の薬が必要になります。

片頭痛の原因の一つと考えられている、セロトニン受容体に作用する治療薬がトリプタン系薬剤というものです。

トリプタンはセロトニン受容体の1B、1Dに作用して、脳の血管の拡張を鎮め、三叉神経から痛み物質が放出されるのを抑える薬で、一般の消炎鎮痛薬とは全く違い、片頭痛を元から治す薬になります。2001年から日本でも処方できるようになりました。現在5種類あり、点鼻薬や注射薬もあります。

うまく服用すると、痛みが元から治り、頭痛だけでなく吐き気などの随伴症状もスッキリします。片頭痛を元から治す薬なので、市販薬や消炎鎮痛薬とは効き方が違います。

 

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