【前回の記事を読む】日本人の4人に1人は慢性頭痛!? 緊張型頭痛、群発頭痛、片頭痛があり片頭痛には予防のための薬がある!
第1章 片頭痛の脅威~その正体とは
2 片頭痛ってどんな病気?
片頭痛は「片側だけが痛む」「脈打つような痛みである」がよく知られた症状ですが、実は痛みの感じ方は人それぞれ。締め付けられるような痛みや、肩こり、首筋の張りから頭痛が起こる、という方も多いのです。
肩こりや首の張り、というと緊張型頭痛と自分で判断したり、病院でも医師から「緊張型頭痛でしょう」と診断されてしまうことがよくあります。
見分け方は、吐き気や嘔吐、光が眩しく感じる(光過敏)、音がうるさく感じる(音過敏)、においが不快に感じる(におい過敏)を伴うということです。
頭痛の予兆として肩こり、首こり、生あくび、倦怠感が出ることが多く、頭痛もちの方は「また来そう」という予兆を感じる方が多いです。
頭痛の15~30分前にかけて、キラキラ・ギザギザの光が見え、視野の一部が見えにくくなる閃輝暗点などの前兆が現れる人もいます。頭痛が起こると痛みによって日常動作が妨げられます。動くと痛みが増すので、「できれば暗い静かな部屋で横になりたい」という状況になります。
片頭痛は適切な治療が行われなかった場合、4~72時間ほど続きます。片頭痛と緊張型頭痛の見分け方を表1にまとめましたので、参考にしてください。

写真を拡大 表1 緊張型頭痛と片頭痛との違い
そして同じような頭痛が何度も繰り返し起こります。1回だけでは片頭痛という診断にはなりません。