「入院診療計画書(緊急入院用)」というA4の紙が置かれていた。

病名:イレウス
症状:腰痛、吐き気
治療計画:イレウス管挿入の上で絶食・補液で経過を見ます。
検査内容及び日程:採血、レントゲン、CTなど必要に応じて行っていきます。
手術内容及び日程:必要時に検討します。
リハビリテーションの計画:必要に応じて行っていきます。
推定される入院期間:1~2週間(経過によって前後します)
特別な栄養管理の必要性:無
看護計画:(省略)

手術後の合併症発症の可能性として、イレウス(腸閉塞)は10%の確率と、手術前の説明で聞いていた。Webサイトでの情報も併せて調べ、私はそれを一番恐れていた。

私の中で後悔が渦巻いた。退院が早かったのではないか。食事は5回にして一度は少量にせよと、言うのは言ったが、強く徹底させなかった、もっと強引に命じるべきであった。

あい子が貰って持ち帰った銘菓饅頭をうまそうにパクついていた。あまりにうまそうだったから、大丈夫かなと思いつつ止めなかった。なぜやめておけと、せめて半分にしろと、どうして言わなかったのか。……次々と浮かんだが、口には出さなかった。言ってみても詮ないことである。

『腸閉塞イレウスについて』
というページがある。その中で次のように解説されている。