B-02 同じ教科で複数の教科書を参考書として活用する極意
1 教育の基盤は「学習指導要領」
公教育において,学習指導要領をじっくり読んで,どのような学習をしていくのか,学習指導要領の要求しているものは何かについてしっかりとつかむことが大切です。これにより,何をどう取り扱い学習していくかが分かります。
各教科書会社は,文部科学省告示の「学習指導要領」に沿って,教科書を企画,作成する訳です。したがって,公教育においては,「学習指導要領」が最も重要な訳です。この内容を,しっかりと理解し実践することが求められます。この学習指導要領は,教育関係者だけでなく,一般の人でも入手は可能で実に安価です。
各教科ごとに出版されており,幼稚園,小学校,中学校,高等学校,特別支援学校まであります。価格も安いものは,小学校音楽編の64円,小学校理科編の65円から高等学校の工業編の1050円,水産編の1785円まであります。(価格は調査時)
内容やページを考えると,出版物としては非常に充実し安価なのです。教育関係者だけでなく,一般の方も手に取って読まれたらなるほどとなるかと思います。インターネットWeb上でも閲覧可能です。
2 同じ教科の教科書でも複数種類を活用
授業では,採択された文部科学省認定済教科書を活用しなければなりません。実際に,各学校において採択された教科書は,各教科1種類だけです。しかし,同じ教科でも,出版している教科書会社は数社ありますし,同じ出版社でもレベルや内容に応じて複数あります。
それをすべてそろえて,参考書として活用すると極めて有効な情報が得られ,授業の質が高まるという訳です。私は小学校においては理科を中心に教えてきましたし,中学校でも理科の教員として長年授業をしてきました。理科準備室などに関係の教科書をすべてそろえて置き,教材研究はもとより授業中に活用していくのです。
例えば,中学校理科でいきますと,令和5年現在,東京書籍,大日本図書,学校図書,教育出版,新興出版社啓林館の5社があります。これらの教科書をすべて入手し,教材研究や授業に活用してきました。教科書は,教材研究や授業だけでなく,一般の参考書としても極めて重要な書物です。手元において活用したいものです。各教科書の詳細などについては,機会をとらえて見ていただくことにしたいと思います。
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