【前回記事を読む】トイレ中、隣の風呂場から“バタン”の音。一瞬の静寂のあと、1歳の息子が激しくせき込む泣き声と、妻のあわて声が…
Ⅰ 幼児のころ 1987~1990年
満1歳「いいからぁ」“いやや”からやんわり拒絶に
2月27日~3月4日 【1歳7か月】
雪ふりの日、旭川丸井今井デパートへ。ゲームコーナーでは、親を無視してドライブゲーム中の小学生のとなりで、くっついてすわってのぞきこんでいる(いやがりもせず小学生のお兄ちゃんありがとう)。30分以上たっても戻ってこず、父と母は寂しさ隠せず。
一緒にけいたの服を物色中、大きい女の子がやってきた。けいたがその子を手で押そうとしたら、やおら女の子は、けいたの手をにぎって握手。すぐに女の子の母親が来て「すみません」と言って連れて行った。けいたはポカン。
父が帰宅後に玄関前の除雪。けいたが箱からビールの空びんを出してきては車庫前にきれいに並べ、まっ白い雪に茶色のびんのオブジェがあざやか。
父が職場の会議中に母より緊急電話。母がゴミ捨てに外に出たスキに、けいたが玄関のカギをかけてしまった。母はあわててタクシーで父の職場に自宅のカギを取りに来た。この間約20分間、泣き続けた。母「赤ん坊を産み落とすくらいあせった」。
3月12日 雨降り、雪解けで道路はザクザクに~19日
13日・日、午後1時40分。母が、次男(1年8か月下の年子)を出産。
奇しくも青函連絡船が80年の幕を閉じ、青函トンネルを初めて営業列車が走った日、小さな命もトンネルをくぐり抜けて、この世に顔を出した。
17日、病院でけいたが赤ちゃんと初対面、「あっか、あっか」と顔のあちこちにチュー。 おさんどんのおばあちゃんと散歩中、近所のアイヌ犬の姿が見えない。けいた「わんわ、いないわ」と、おばあちゃんに教え、おとなと自然な会話成立。