【前回記事を読む】妻から緊急電話。ゴミ捨て中に息子が玄関の鍵をかけたらしい。慌てて私の職場まで鍵を取りに来たが、その約20分の間、息子は……
Ⅰ 幼児のころ 1987~1990年
満1歳「いいからぁ」“いやや”からやんわり拒絶に
5月15日~22日
自宅裏の森でネコにいたずらし、逆にひっかかれて泣く。
知人の家族と旭山動物園へ。
けいたが、ぞうさんすべり台がツルツルのため、勢い余って頭を打ち、頭を抱えて泣いたが、めげずに繰り返しすべっている。周りのみんながその姿を見て面白がっている。
サル山の柵に上って「さる、さる」と本物の猿におどろいた様子。帰宅後、父とけいたのふたりが朝日ヶ丘公園に行くと、こわそうなおじさんグループがお花見をしていた。頭を刈り込んだおじさんに「俺と一緒だ、子どもの坊主頭はいい、いい」と、かわいがられた。
けいたがひとつ下の女の子にタンポポの花をプレゼントする。ご機嫌で、父が“すずめのがっこう”のうたを「チイチイパッパー、チィパッパー」と教えると、「パーチー、パッパー」。
5月23日~30日 【1歳10か月】
けいたが脚のふくらはぎから太ももにかけて、色マジックインクで見事なボディペイントし、マルもきれいにかけるようになった。父が「どうしたの?」、けいた「じぶんでやった」。
6月3日~17日
弟のゆびをかんでおこられたが、弟をだっこさせたら、必死にだきながら「おもてぇー」。「おもちゃのチャチャチャ」をうたいながら、イスを冷凍室に寄せて自分でアイスクリームを取り出した。
ロッキングチェアに座って、自分でゆすりながら「ねん~ねこ、ね~んねこ、ねーんねこよー♪」とてものどかなけしき。
富良野平和祭で町は人でいっぱい。色とりどりのお店にけいたは目を丸くかがやかせ、初めてのお祭り体験。屋台の風船釣りから少し離れてしゃがんだが、お店のおばさんの「おいで、おいで」の声に、少しずつにじり寄って行く。
初めは恥ずかしそうに、ついには風船に手をのばし、ようやく釣りに挑戦。釣れなかったが、ひとつもらっておおよろこび。