【前回の記事を読む】死亡時刻を聞くと到着3分前。あのトンネルを走り切り、病院まで全速力で走っていれば最後に会えたのに!!
第一章 昭和時代、平成時代の思い出
現代であれば、コミュニケーションはスマートフォンを介してのやり取り中心で、家にいながらも宅配サービスを使えば外出せずに食べ物も衣料品も購入できる便利な時代なのに、戦中、戦後時代よりも心が乾いている人々が現代多いように思うのは私だけでしょうか?
自ら命を絶つ人も年々、増加しています。ひと昔前、生きていたくても命を懸けた戦いに出なければならない時代がありました。医療も未発達で私のように命拾いできなかった命もたくさんありました。
父の兄は戦争に召集され戦死しました。
生きていたくても国のために戦争に出なければいけない、今では考えられない時代がこの日本にもありました。
父は双子で生まれたそうですが、もう一人の赤ちゃんは医療も未発達で生まれてすぐに亡くなったそうです。
父は10人兄弟の下から2番目の子どもで、一番下の弟が両親からとても可愛がられていて、自分が両親に愛されていないと嘆いていました。
昔は兄弟が多く、親の愛情を独占できない子どもたちはたくさんいましたが、それでも心は豊かに育っていたように思います。
一方では戦後のモノのない時代で金銭的にも苦労に苦労を重ねて生きてきた世代の一人です。
父は幸いなことに出征することもなく、終戦後の高度成長期時代の波に乗り、さまざまな経営を展開し、金銭的には困ることはなく、比較的裕福な生活を送ることができた成功者の一人だと思います。