【前回の記事を読む】スラバヤ市内にある庶民の台所パサール・トラディショナルと呼ばれる「伝統市場」。値段はスーパーマーケットの半分以下!
第四章 スラバヤを楽しむ
伝統市場
スラバヤの食
インドネシアはグルメにとって、パラダイスである。インドネシア料理の多くは、高温の油で揚げられ、味付けは甘辛くこってりしていて、様々なハーブの香りを楽しむことができる。
また、サンバルという唐辛子、ニンニク、赤玉ねぎ、トマトなどをペースト状にして油で揚げ、レモンライムで香りづけした激辛の万能調味料を付けて食べるものが多い。
代表的な料理としては、サテという鶏肉や山羊肉の炭火串焼きの甘辛ピーナッツソース添え、アヤムゴレンという鶏のから揚げ、イカンバカールという魚の炭火焼、ソトアヤムという鶏肉スープ、いろいろな惣菜を盛り合わせたナシチャンプル、ナシゴレン(チャーハン)、ミーゴレン(焼きそば)、テンペゴレン(納豆揚げ)などがある。
また、スラバヤの郷土料理のラウォンという牛肉のスープは、黒く見栄えは良くないが、あまり辛くなくてご飯にかけて食べると香りが良く実に美味い。
スラバヤのレストランの中で「LAYAR」という海鮮料理店は全ての料理の味付けが群を抜いていて、日本でも経験したことがないくらい美味しく、値段も高くない。
「MING・GARDEN」の中国料理もレベルが高く、比較的安価である。ただ、両者とも一人では行きづらい。ホテルマジャパヒトに入っている「サーキーズ」の中国料理もあっさりした味付けで美味しい。スラバヤは福建省出身の華僑が多いせいか中国料理は味のレベルが高く、その割に値段も安い。
夜はいったん帰宅してシャワーを浴びてから、隣のショッピング・モールの中にあるフードコートで食事をすることが多かったが、会社からの帰路の途中にあるワルンやレストランに立ち寄ることもあった。
会社の帰りによく行ったのは、庶民的なインドネシア料理のワルン「BU・KURIS」、牛テールのスープの美味い「DEPOT・ANDA・FIT」、台湾料理の「口福」、香港料理の「老板」、インド料理の「SITARA」、日本人が経営する日本料理の「ふるさと」、和風中華の「とんとん」などで、「とんとん」は中国人にも大人気であった。
