【前回の記事を読む】期待よりも不安が上回るアパート契約。本当にこのインドネシアの地に馴染めるのだろうか……?
第二章 シルバー留学
インドネシアの洗礼
クレームをつけたところ、「前回案内した部屋は単なるサンプル」とのことである。前回見た部屋はすでに埋まっていて、「机と椅子は自分で購入してください」と言われた。
すでに三か月分の家賃を払っており、入居をキャンセルしても住むところのあてがない。しかたなく、近くのショッピング・モールに行き、その中に入っているスーパーマーケットで小さな机とプラスチック製の椅子を購入した。
購入するとその日に配達してくれ、配達してくれた二人が机の組み立てまでやってくれたので、お礼を言ってチップを渡した。ところが、いざ使おうと思ったら随分ぐらついている。
よく見ると脚の部分の取り付けが左右逆になっている。結局、せっかく組み立ててもらった机をいったん分解して、取扱説明書を見ながら組み立て直すことになり、最初から自分で組み立てるより、かえって時間がかかってしまった。
日本から送った書籍や衣類など身の回り品を入れた国際宅配便がなかなか届かないので、アパートのマーケティング・オフィスに私宛の荷物が届いていないか尋ねた。すると、そんなものは来ていないと言う。荷物を発送した日本の宅配便業者に問い合わせ、追跡してもらったところ国際宅配便業者のジャカルタ営業所にすでに到着していると言われた。
そこに電話すると、配達したらアパートのマーケティング・オフィスの人が宛名に該当する人はこのアパートに住んでいないと言って、受け取りを拒否したと言う。至急受け取りたい旨を伝えると、国際宅配便業者は翌日に再配達するというので、私の携帯番号を伝えた。
翌日の午前中、アパートの玄関でずっと待っていたが、荷物は届かない。午後もしばらくアパートの玄関で待っていたが、いつまで経っても来ない。夕方、営業所に電話したところ道路が混んでいたので本日は配達できなかったという。