絵本・漫画 子ども 絵本 2025.03.13 【絵本】「キミは知らないのかい?」と誇らしげに話始めるアリ。働き者なのは良いことだけど… 【イチオシ記事】ずぶ濡れのまま仁王立ちしている少女――「しずく」…今にも消えそうな声でそう少女は言った 【注目記事】マッチングアプリで出会った男性と初めてのデート。食事が終わったタイミングで「じゃあ行こうか。部屋を取ってある」と言われ… 【人気記事】「また明日も来るからね」と、握っていた夫の手を離した…。その日が、最後の日になった。面会を始めて4日目のことだった。
エッセイ 『一人十色』 【第2回】 イドゥルギ ヒロ,イドゥルギ ヒロ 「息子の顔が見たい」と言う妻に、私は「後でゆっくりね」と言ってしまった。だがそのあと妻は意識を失い、我が子に会えないまま… 【前回記事を読む】「至急病院に来て欲しい」妊娠した妻の病院から電話があった。病院に飛ぶと、妻は集中治療室の中で......手術を終えて我が息子と初対面した。通常なら周囲に祝福される瞬間だが、低体重児だったのですぐにNICUに回され、妻は息子の顔が見たいと微かに言っていたが、「後でゆっくり見られるから今は安静にして」と言ったのを今でも後悔している。妻はICU病室から個室に移ったが寝たきりの生活だっ…
小説 『猫の十字架』 【新連載】 なかはら 真斗 ごみの城と呼ばれた魔の孤島であたしは願う、いつか、こんな連中を見なくて済む世界へ、薄い霧の向こうへ、本島と呼ばれる場所へ マリコに捧げる汚水の雨が降る闇の路地裏。それは、あたしにとって憎悪の対象でしかない。ひたひたと粘っこい靴底が飛沫を生んだ。そんな地を這う触手は男たちの惨めな懇願を思い起こさせ、蜘蛛の巣状の抜け道の中でもたちが悪かった。「じじい」あたしは眉間に詰まった毒物を無理に押し出し、あらゆる怨念をぶつけた。「じじい。じじい。じじい」鉄の味が舌を刺激するたび、あの咆哮が耳の蝸牛で暴れ回った。――このメス豚がぁ…