第1章

1-1.筋トレは合法ドラッグだ

さて、筋トレで金は稼げないし、コミュ力は上がらない。しかし、私はストリートワークアウトという新しい筋トレ文化に出会い、その本場であるニューヨークに行って、単なる公園でその第一人者に教わることができた。その後、大会でも優勝。

 

 

もちろん英語がペラペラなわけでもなく、体当たりのコミュニケーションにもそんなに自信があるわけではなかった。私を助けてくれたのは、身についた筋肉である。

筋肉を見れば、その人がどれだけのことをしてきたか分かる。私を見て、海外の筋トレ民たちも、私が筋トレをしてきたことを理解してくれたのだ。

このような、万国共通の「目に見える努力」こそが、筋トレの価値である。それで英語が堪能になったわけでもない。

そして、現在では、ボディビルディング(フィジークやクラシックフィジーク)に挑戦している。

大会ごとにレベルは千差万別だ。そして、出場カテゴリーも爆発的に増えている。しかし、一応、いくつかの大会では入賞したり優勝した。