まだ小学生

いつものように学校帰りいつもの公園

ブランコのって砂場で遊んで泥だんご作って

帰り際いつもの場所に一番強い泥だんご隠して

そしてあの場所でいつものように

……日が沈む……ん、なにか、なんか違う、なんだろう

わたしの目は錯覚だろうか?

  

沈む日に太陽にヒビが、ヒビが見えた

眩しかったが見たいと思い……また見た。見てしまった

  

あのヒビを見てからわたしは太陽を追いかけるようになった

追いかけて追いかけてつかまえる

太陽を追いかけつかまえ手にして、知りたかった

……

太陽を手にすることはできなかった

できるはずなどないとはわかりながらも

何をしたかったのか、そう、聞きたかった太陽の声を

……

しかし

……

しかし

わたしは、わたしには、聞こえた……小さな小さな声を

  

今思えば小さな声は割れていたような

  

─ あとがき ─

地球の涙を

泣いて泣いて涙いっぱい溜めこまないよう

涙尽きるまで泣かせてあげよう

  

地球のいのちありがとう

ありがとうございます

 

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