レイキャビクからヘイマエイ島までの移動ルートは、車でフェリーの発着港であるランドエイヤルホプン(Landeyjahöfn)港まで1 時間40 分(距離は130km)前後。
フェリー乗り場に到着後、暫し待つとフェリーが到着(写真8)。船の名前はHerjólfur で、3354 トン、全長70m、全幅16mの大きさだ。
最大で乗客388人、自動車60台の積載が可能というこのフェリーの往復料金は、車込みの場合1人約5500円(2019年当時)。
乗船するとV氏の先導で、一般客室ではなく、最上階にある操舵室へ連れて行かれた。勿論、一般客の入室は禁じられているのだが、船長が「甥」の様な関係ということで、歓迎され、結局下船するまでずっとそこで滞在することになった。
船の頭脳・心臓部分である為、様々な計器類や通信関係の機械が詰まっていたが、船長と助手の操縦(?)は手慣れたもので、V氏との世間話が操舵中に止むことはなかった。
船長に聞いたところ、海の深さは平均30~40m、最深部が90mとのことだが、出入港時も含め殆ど全ての航行がコンピューターで行われている為、人間が操作する必要はなく、安全且つ快適な航行だと。
約40分ほどのスムーズな航行で、ヘイマエイ島に到着した。
COFFEE BREAK
アイスランドのマスコット、パフィン
アイスランドで最も愛らしい動物として親しまれており、お土産屋さんにも大量にぬいぐるみが並んでいるのがパフィンと呼ばれる海鳥だ。英語名は Atlantic Puffin、和名は“ニシツノメドリ”(写真9)。
アイスランドを中心に北極圏からヨーロッパ北部、フェロー諸島等に分布する海鳥で、冬の間は北大西洋上で過ごし、4月末から8月末頃までの夏の間、アイスランド各地で営巣・産卵・子育てをするが、その中で最大の営巣地になっているのがヘイマエイ島だ。
体長30cmほどだが、黄色・黒・オレンジに彩られた大きなくちばしと白と黒が基調の顔や胴体という派手でユニークな出で立ちで、左右に体を揺らしながら、よちよち歩く姿が何とも愛らしい。
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