この太陽光発電にロガー機能を持たすなど研究システムにグレードアップさせるために多くの専門家にお世話になり,手間がかかり各種の課題を今も抱えていますが,ロングラン稼働をしています。
2 風力発電システム1:プロペラ型風力太陽光ハイブリッドシステム
自然エネルギー研究施設の第二弾として,風力発電を検討しました。風力発電の歴史は非常に古く,専門家も多くおられ,文献も多いのでこのことについてはその専門家ルートにお任せすることにします。ここでは,設置の経緯などについて簡単に示します。
この風力発電も太陽光発電と同様にその情報がほとんどないのです。少ないインターネット情報から電話をかけてもなかなか取り合ってくれません。15社ぐらいは電話や資料を取り寄せたでしょうか。対応していただいたのは3社ほどでした。
各種検討し,最終的に設置したのは,ニッコー(白山市)です。この機種を導入したのは様々な理由がありますが一番大きなポイントは,ブレード(羽)が5枚タイプで通常風切り音は聞こえず,かなり風速があっても非常に音が小さいということです。3羽のタイプは音が大きく,住宅街などでは設置ができず,設置してから撤去の事例もあったようです。
これらの情報は設置前につかむ必要があり,すべてインターネットからの情報を活用しました。このことからも,いかに事前に調べるか,比較しながら調べるかが重要になってきています。この考えや手法が今も様々なことに生きています。制御装置・エレコーダーは,エフテック(新潟市)です。
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