老化・病気・事故・貧困・介護などで「できること」や「やりたいこと」が制約され、不幸せになります。時間・お金・能力などが足りないと「やりたいこと」が制約されますが、「やりたいこと」は将来に先延ばしすることが可能なので、時間的な余裕があります。

「やらなければならないこと」ができないと、退学・リストラ・精神的な苦痛などを受け、「できること」にも制約を与えます。「やらなければならないこと」はミッションでもあるので、できなくなると生活の糧を失い、「やりたいこと」への制約に拍車をかけます。

野球で例えるのなら、メジャー・リーグ・ベースボール(MLB)のイチロー選手や大谷翔平選手は「できること」と「やりたいこと」と「やらなければならないこと」の輪が大きく重なっていると言えます。

イギリスの哲学者ジェームズ・アレン氏は、「人間は、もし成功を願うならば、それ相当の自己犠牲を払わなくてはなりません。大きな成功を願うならば、大きな自己犠牲を、このうえなく大きな成功を願うならば、このうえなく大きな自己犠牲を払わなくてはならないのです。」と述べています(ジェームズ・アレン研究機構編「ジェームズ・アレンの自分を幸せに導く方法」[2012年]より引用)。

稲盛和夫氏は著書「人を生かす」の中で「成功を願うならば、遊んだり、趣味を楽しみたいといった、自分の欲望を犠牲にしなければならないのです。そのような自己犠牲は、ものごとを成功させていくための正当な代価として払わなければならないものなのです。」と述べています(稲盛和夫著「人を生かす」[日経ビジネス人文庫、2012年]より引用)。

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