第一章「人生100年時代」の 到来
(2)「イライラ」から「ワクワク」へ
~ワクワクする知的で素敵なシニアライフを目指して!~
ワクワク感。
世の中全体が「イライラ」しているせいか、最近よく聞く言葉である。
オンライン辞書サイトによると、「ワクワク感」とは「高ぶっている感情」のことであり、類語・類義語・言い換え・同義語には「高揚した気分・興奮・ハイテンション・ハッスル・武者震い・うわずった気持ち・うわずった気分・ハイな気分・高揚感・ハイな心理状態・興奮状態・浮き立つ思い・ルンルン気分」などがある。
シニアライフに照らしてみると、「知的興奮や楽しみ」「チャレンジする心」をあらわす言葉であると考える。「ワクワク感」はよくいわれるようにアドレナリンを高める心の表現であり、年齢とともに感動が少なくなりがちなシニアの生活を豊かに楽しくするためのもっとも重要なキーワードであるともいうことができる。
もちろん、何をもってワクワクするかは人それぞれである。インドア派の人、アウトドア派の人、そしてSNS派の人など、行動パターンによっても異なることを理解しなければならない。
ここに1冊の本がある。
古沢良太『Q~こどものための哲学 なんで勉強しなきゃいけないの?』(ほるぷ出版 2019年)。
この本はNHKEテレ『Q~こどものための哲学』という番組の内容を書籍化したものである。
子ども目線であることが逆に新鮮でわかりやすい。
この本の中で「いろんなことがわかるとどんないいことがある?」という問いかけがある。
それに答える子どもたちのコメント(P40-45)はとても参考になる。