Money can't buy me happiness
幸福は、富や健康、コミュニティなどの客観的条件と主観的な期待との相関関係によって決まる

富が幸福をもたらすのは事実です。しかし、一定の水準までで、それを超えると富はほとんど意味を持たなくなります。年収800万円を超えると、年収が増えても幸福度が上がらないという研究結果もあります。

病気は短期的に幸福度を下落させますが、長期的な苦悩の種となるのは、それが悪化の一途を辿ったり、継続的で心身ともに消耗させるような痛みを伴ったりする場合に限られるといいます。

家族やコミュニティは、富や健康よりも幸福感に大きな影響を及ぼすようで、結婚生活はとりわけ重要です。

ユヴァル・ノア・ハラリ氏は、コミュニティと家族が破綻を来し、次第に孤独感の深まる世界に、私たちは暮らしていると指摘しています。

幸福は、富や健康、コミュニティなどの客観的条件と主観的な期待との相関関係によって決まるのです(ユヴァル・ノア・ハラリ著・柴田裕之訳「サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福」[河出書房新社、2016年]より引用)。

幸福度に1~10の段階があるとすると、陽気な気質の人はレベル6~10の間で揺れ動き、レベル8に落ち着き、陰鬱な気質の人はレベル3~7の間で揺れ動き、レベル5に落ち着く。人によって幸せの基準(レベル)が違うのですが、幸い私は前者のようです。

既婚者が独身者や離婚した人たちよりも幸せであることがあります。それは必ずしも結婚が幸福をもたらすことを意味しません。

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