ガイダンス 幸せとは何か ~幸せを知らないと幸せにはなれない~ 幸せになるためには?

キャリアデザイン=人生設計

私の人生を振り返ると次のようになります。

19歳で学問を志し(歯学部に入学し歯科医師になることをめざし)、31歳で学問の基礎ができて自立でき(歯学博士となり大学で助手のポストを得て)、 40歳になり迷うことがなくなり(教授となり研究の目指す方向性が決まった)、

 50歳にして自分の天命を知った(解剖学者として歯学教育・研究の世界で人材育成に貢献することが自分の使命だと確信した)。そして、60歳にして悟りを開いた(幸せとは何かを悟り、ご機嫌な人生を送ることを定年後の目標とした)。

生殖死の波模様

自分のDNAを共有している子どもや孫の幸せは、ご機嫌な人生を送る上で大きな要素である

私たち人には寿命があり、誰しも生まれて成長し、衰え、最後は死を迎えます。

そして、子種(こだね)(卵子と精子)を残します。私という個体は死を迎えると「Life」を終えるわけですが、運良く子種が育てば、その後も私の分身のDNAは生殖死の波に乗って永続していくわけです(図2)。

 

私たちは、卵子と精子が受精した後のたった1個の受精卵が細胞分裂をして数を増やし、 37兆個という細胞数からなる個体になったものです。

私たちの体を構成する細胞、すなわち体細胞は核をもつ真核細胞で、遺伝情報であるDNAを2セットもっており、1セットは父親の精子から、もう1セットは母親の卵子から譲り受けたものです。

このようにDNAを2セットもっている細胞をディプロイド細胞または二倍体細胞といいますが、真核細胞にはDNAを1セットしかもっていないハプロイド細胞または一倍体細胞もあり、ハプロイド細胞がディプロイド細胞に進化したことが分かっています(団まりな「人間の性別は、細胞の戦略なんです」2006、https://www.nttcom.co.jp/comzine/no034/wise/index.html)。