小説 ファンタジー小説 仲間 平和 2024.06.01 “別な地球”の住民が全てエリート階級である大都会島で生まれた「ぽろもき」。1歳で上位様と呼ばれる特別な権力を持った家庭に望まれて預けられるようになったものの、それは孤独な日々の始まりだった 【イチオシ記事】我が子を虐待してしまった母親の悲痛な境遇。看護学生が助産師を志した理由とは 【注目記事】あの日、同じように妻を抱きしめていたのなら…。泣いている義姉をソファーに横たえ、そして…
小説 『サトゥルヌス[注目連載ピックアップ]』 【最終回】 花田 由美子 「死んだ妹は、息子さんの子を宿していました」遮断機の下、妊婦が倒れていたことに誰も気がつかず、母子ともにそのまま… 【前回の記事を読む】海外出張から帰国した父と、1年ぶりに再会…父には現地の女性との間に子供ができた疑惑があり…二〇一〇年 悌「こんにちは、あの、加藤さんですね、私は孝一さんの友人の鈴木タカコの兄、鈴木ヤスシと申します」高齢女性にしては背の高いシルエットが目的の人だと確信した。玄関わきに咲き誇る紫のシャクヤクのように真っすぐな背筋をしている。自分に目を上げるその顔の、シワの深さもシミの多さも、彼女…
小説 『本音と建前の王国』 【第4回】 西田 嘉之 それは"仲良くなるためのケンカ"だから――僕たちのケンカに仲裁に入る大人たち。あの勘違いを何とかしてほしい 【前回の記事を読む】(タプタプタプ)いつか触ってみたい……と思っていた、おじさんの下アゴのたるみを揺るがしてみたまず、気持ちを切り替えようと、岳斗は思った。うまくいえないかもしれない。でも、思い出しながら、知っている言葉でいえば、伝わるのではないかと考えた。ここには、大断層“中央構造線”が通っている。宇宙からも、くっきりみえる断層があり、何かのきっかけで、ナンシン共和国に住む人たちの心の時空が、…