第1章　くしろ子ども未来塾

子どもの可能性は無限大。その可能性を引き出してあげるきっかけ作りは、親や周囲の大人にしかできません。どのような環境に子どもを置くかで子どもの人生は大きく変わります。やがては、未来を担う子どもたちにこの国は託されるのです。

一人でも多くの子が人間として大きく成長し、他を思いやる心、世の中を広く見る心、諦めない強い心等々を養うため、小さな時から多くのことを体験してほしい。

一つでも多くのことを体験している人は社会人としても強く、逞しく生きる力を身につけていくと私は信じています。

一見すると、都会は様々な刺激に溢れています。一般的には、子育てや子どもの教育のためには都心がいいと言われますが本当にそうでしょうか。

大切なことは親や周囲の大人たちの子どもへの関わり方であって、必ずしも物質的な豊かさや刺激だけが子どもの成長や可能性を決めるわけではありません。

社会に感じること

地方都市における、あらゆる格差は現在に始まったことではありません。私が10代の時には既にそれを強く感じていたのですから、ずっと昔からのことと思います。特に進学では家庭の経済力に大きく左右されていました。

子どもを一人、親元から離して大きな都市に送り出すには相当な資金が必要になります。このことからも想像していただけると思いますが、私が10代の頃は、本人の学力よりも親の経済力という矛盾した時代でもありました（格差の広がってきた現在もまた、同じことが言えるかもしれません）。