恭ちゃんをメールで誘ってみると、秒速でOKが返ってきた。オーナーの健太さんにも連絡してみると、こちらも二つ返事だった。「おう、二人とも生きてたか! 馬たちに忘れられないうちにおいでよ。クリスマスに来るって? いいとも。でかいケーキを用意しとくよ」その年のクリスマスは珍しく雪が降り、仲馬倶楽部も白一色だった。僕は八百屋で一番立派なニンジンをいっぱいに盛り付けてリボンをかけてもらった籠を持ち、朝早く…
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