私が最初に二本松を訪れたのは、4月の下旬であった。東北本線の本宮駅で電車を降りて、昔の奥州街道と思われる道を進み、2時間ほど歩いて正法寺の集落を抜けると、田圃の広がった先に大壇口の丘が見えた。道の右手を並行して走る東北本線の線路が、少年たちの籠った丘の裾を削り取っているようである。道がやや登り坂となった所で右手の小さな踏切を渡って丘に取り付く。何本もの桜の木が盛んに花びらを振り撒いている中を行く…
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エッセイ『歴史巡礼』【第30回】尾木 公
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エッセイ『歴史巡礼』【第29回】尾木 公
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エッセイ『歴史巡礼』【第28回】尾木 公
【小説】会津藩に対する不当な対応…近隣藩がついに動き出す
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エッセイ『歴史巡礼』【第27回】尾木 公
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エッセイ『歴史巡礼』【第26回】尾木 公
日本海海戦で日本を勝利に導いた…偉大なる小栗上野介の功績
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エッセイ『歴史巡礼』【第25回】尾木 公
新政府軍に汚名を着せられ処刑...相楽総三を巡る諏訪の春
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エッセイ『歴史巡礼』【第24回】尾木 公
東京湾を渡り房総半島。樋口盛秀と野間銀次郎の眠る寺へ…
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エッセイ『歴史巡礼』【第23回】尾木 公
房総半島・前橋への巡礼。小河原と白井、相場の墓はどこに
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エッセイ『歴史巡礼』【第22回】尾木 公
短期間で多くの人が殺され…終わらぬ「旧幕府軍vs新幕府軍」
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エッセイ『歴史巡礼』【第21回】尾木 公
脱藩が知られ切腹…旧幕府軍vs新幕府軍の血にまみれた争い
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エッセイ『歴史巡礼』【第20回】尾木 公
徳川慶喜が水戸に去ったあと…「新政府軍vs旧幕府軍」の全貌
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エッセイ『歴史巡礼』【第19回】尾木 公
大きな流血なくして終了…徳川慶喜追悼戦争の全貌を語る
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エッセイ『歴史巡礼』【第18回】尾木 公
【幕末】水戸への巡礼。宍戸藩・藩主松平頼徳の死を悼み…
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エッセイ『歴史巡礼』【第17回】尾木 公
鳥羽伏見戦による報復…追討された水戸藩・市川派の実態
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エッセイ『歴史巡礼』【第16回】尾木 公
徳川御三家の一つ「水戸藩」、水戸政権の生い立ちの全て
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エッセイ『歴史巡礼』【第15回】尾木 公
徳川御三家の一つ「水戸藩」、幕末期の知られざる実態に迫る
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エッセイ『歴史巡礼』【第14回】尾木 公
【歴史】日本開国後の激動の時代…尊攘派・小川幸三の妻の献身
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エッセイ『歴史巡礼』【第13回】尾木 公
優秀な兵学者、信州上田藩士「赤松小三郎」の暗殺に迫る
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エッセイ『歴史巡礼』【第12回】尾木 公
福知山藩を守り抜くため…警備隊長の寺田則栄が決めた覚悟