「義元は鷲津砦、丸根砦を短時間で攻め落とすために今川軍の精鋭を出していた。結果は出せたが湿地帯での働きと砦の抵抗で疲れ果てていた。おそらく信長は各砦に十五丁ほどの鉄砲と八十人ほどの弓矢衆を配置していたであろう。砦側の必死の抵抗で時間がかかり、疲労が重なり戦闘後は身動き不能な状態であった。旅の疲れ、早朝からの闘いで疲労困憊に陥ったのである。また鶴翼の陣の兵士達は連絡網をつくるため、橋作りなどの作業…
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