「さっき、この下の道で主人に捨てられました。ここで生きるしかないので、柿を食わせてください」それを聞いた生き物は捲(まく)し立てます。「お前は人間に嫌われた馬鹿犬か! 人間に謙(へりくだ)って尻尾ばかり振っていて、食い物をもらっていたんだろ。情けない奴だな、お前は!」柴犬さんも、言われっぱなしも情けないので言います。「おいらにそれを言われてもしょうがないです。生まれた時から親は人間なんですから。…
小説の記事一覧
タグ「小説」の中で、絞り込み検索が行なえます。
探したいキーワード / 著者名 / 書籍名などを入力して検索してください。
複数キーワードで調べる場合は、単語ごとにスペースで区切って検索してください。
探したいキーワード / 著者名 / 書籍名などを入力して検索してください。
複数キーワードで調べる場合は、単語ごとにスペースで区切って検索してください。
-
小説『ぎんちゃんの生きとし生けるものとの対話ー里山生活編ー』【第7回】黒沢 賢成
人間に捨てられた柴犬に捲し立てるイノシシ。修羅場になりそうだとカラスさんが…
-
小説『庭師と四人の女たち』【第15回】草原 克芳
庭師というので、初老の職人を想像していたが、日本人離れしたイケメンの庭師が来て…
-
小説『カエルのつけもの石』【第4回】ひろみ
「たいへん。アジサイさん、また、のどがからからなんでしょ。たおれないでね」
-
小説『白い陥落~看護学生あずみの事件簿 2~』【新連載】叶浦 みのり
進級した初日くらい事件・事故などの話題とは関係なく普通の学生として過ごしたい!
-
小説『ラーゴ 』【新連載】そのこ+W
緊張の面持ちで空港の入国審査を受け入国した男はその夜ミラノのスフォルツァ城にいて…
-
小説『お嬢様の崩壊』【新連載】いけだ えいこ
銀行員の夫は給料五十万円のうち生活費を八万円しか渡してくれずついに…
-
小説『シウカラ』【新連載】山田 光美
和菓子屋のウェブ制作依頼から始まる謎。エンタメ・サスペンス小説開幕!
-
小説『聖なる川のほとりで』【第4回】飯島 恭広
宿泊した部屋にかけられていた、とある言葉のプレート。その言葉が心に突き刺さり…
-
小説『忍者風魔 ~戦国時代を生きた風魔小太郎~』【第7回】鏡本 ひろき
【歴史小説】命の灯が消えかけていたその時越後の鍾馗(しょうき)と呼ばれた猛将斎藤朝信が現れ…
-
小説『ミネルヴァの梟』【第7回】御田 観月
ある日突然の呼び出し。一般社員には生涯縁のない本社人事部に足を踏み入れると…
-
小説『白川郷―聖なるものの村―』【第18回】遊座 はるか
火薬の原料は肥やしと同じ!? 床下の土に蚕の糞、人尿、山草を混ぜると…
-
小説『海のように深く、大地のように温かい』【第3回】天馬 ときわ
予約で大忙しの宴会当日に魚の配達に出たきり消えた夫に怒り心頭!
-
小説『奇譚空間』【第3回】八豆 うらり
画面に映ったのはいじめで死んだ同級生。「本当に悪いと思ってるなら…」
-
小説『大阪弁で読む『変身』』【第3回】作者/フランツ・カフカ 翻訳者/西田 岳峰
じっとしていれば、現実としてのみこめる状態に戻れるのではないかと期待したが…
-
小説『八事の町にもやさしい雪は降るのだ』【第3回】宮野入 羅針
「生活保護受けてるんでしょ? お父さん、何やってるの?」と同級生たちにからかわれ…
-
小説『雨の中のレインボー』【第3回】葛城 仁
あとちょっとでアルバイトが終わりという時にバイト仲間が駆け落ち!?
-
小説『宮本武蔵と忍びの者』【第3回】石崎 翔輝
ある日高札にあることを書き加えた弁之助。大騒ぎとなり謝りに行ったはずが…
-
小説『TOKYOリバーサイドストーリー』【第3回】東 晃司
塾へ行かなかったそれぞれの事情。やる気がなくて行かずにいたら両親にばれて…
-
小説『第二ボタンいただけますか』【第3回】福岡 富子
いじらしい態度に「ずっと好きだ」という言葉を飲み込み第二ボタンを…
-
小説『同じ名前の鳥が鳴く』【第15回】なつきめい
別れた恋人が、威圧的な態度でいきなり現れ、女子トイレまで追いかけてきて…