【前回の記事を読む】息子が眠る治療室は、窓全開で網戸に埃。天井から雨漏りのように何かの液が滴り落ちてきて…帰り際、リカバリー室から廊下に出ると、功はまさ子を手招きし、小声で言った。「おい、こんな汚い病室に透を入れておくのか? 意識がなくても透がかわいそうだよ。なあ、どうしてもこの病院じゃなきゃダメなのか?」「兄さんもそう思う?」「思うさ。人間扱いしてくれてないよ」「私も不安なのよ。でも……じゃあ…
ミステリーの記事一覧
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小説『トオル』【第4回】井原 淑子
こんなに汚い病室に息子を入れるなんて……意識がなくても人として扱われていない
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小説『灰色の風が吹く』【第3回】成澤 良喜
「やめてください」 家まで送ってもらう車中でキスを迫られた。タクシーを降りると家までついてきて…
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小説『人気ミステリーピックアップ』【最終回】叶浦 みのり
「うちのパパって、絶対殺されたんだと思うの」
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小説『人気ミステリーピックアップ』【第6回】椎名 雅史
「美智留なの?」と言いながら、母はゆっくりと少女に近づいた。両肩をそっと掴みその身体を反転させた瞬間、母は悲鳴を上げた――。
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小説『人気ミステリーピックアップ』【第5回】山田 健太郎
「離して!」彼女の声に驚き一瞬手を離してしまいそうだった。眼下に広がる絶壁を見ると手足がすくみ、思うように力が入らず…
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小説『人気ミステリーピックアップ』【第4回】暮山 からす
「ええ、火だるまになった人に他の人たちが消火器を向けて火を消そうとしていました」
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小説『白い陥落~看護学生あずみの事件簿 2~』【最終回】叶浦 みのり
男を「狩る」ストーカーにカッターナイフで切りつけられ、病院送りに…それでも兄は、被害を表沙汰にできなかった…
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小説『ラーゴ 』【最終回】そのこ+W
“鞄を取ってきて”と言われただけ。なのに、彼の部屋で感じた“何か”がおかしかった
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小説『人気ミステリーピックアップ』【第3回】和亭 正彦
都内のマンションの一室で無残な姿で発見された女性の遺体。捜査本部は容疑者と思われる人物の特定を急ぐが…
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小説『人気ミステリーピックアップ』【第2回】由野 寿和
「全部私のせいです」激しい雨の中、警察が駆けつけた山中にいたのは、ずぶ濡れの少女ただ一人だった
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小説『沈下橋』【第4回】金原 信彦
「引き止めてはくれないんだね……」気づかないふりをしてきた自分の想いに、哲也が気づいた夜
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小説『人気ミステリーピックアップ』【新連載】由野 寿和
父は窒息死、母は凍死、長女は溺死── 家族は4人、しかし死体は三つ、靴も3足。静岡県藤市十燈荘で起きた異様すぎる一家殺害事件
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小説『彼女の真実』【新連載】つけまつげ
「ブス2万・超美人10万」港区で生きる女が赤裸々に語る“夜のリアル”
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読書の秋、心をかき乱すのは“犯人”か、それとも真実か――。心を揺さぶる人気ミステリーをピックアップ
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小説『シウカラ』【最終回】山田 光美
「バインダーが10冊ほどきれいに並んでいた。その棚にほぼ一冊分だけ隙間が……」これが事件解決の糸口になるか?
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小説『〈ひまわり探偵局番外編〉 ひまわり坂で待ってる』【第6回】濱岡 稔
(ん?あんただれ)と、まるで不審人物かどうか見定めるように両目を細められた。間違いなくあたしと同じ…
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小説『彼のために人を焼く』【最終回】暮山 からす
刑事は尋問に飽きたのか、生徒の目の前で机の下からグミの袋を取り出して、一粒食べた
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小説『惰走は駛走に変わる』【第3回】大森 是政
勝利の歓声の裏で競馬場が騒然 桟敷席に警察が入り代行馬券を巡る混乱が起きた
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小説『魔手 隠密捜査官6』【第3回】冬野 秀俊
「危ない!」急に抱きつかれ無言のまま周囲を見回した。注意してみたが2人に危険が及ぶようなものは何もなかった…
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小説『恋の終わりに』【第3回】西田 剛
「死体が出てきたんだってな」——被害者は笹が生い茂る中で空を見上げるようにして倒れていた。身元を特定する物は見つからず…