「そういえば駅のロータリーに停まっていたバスに隣のクラスの女子が乗っていました」藤堂刑事は手帳にメモをしている。その手元を見ながら頭の中で宮園についてどう説明するか組み立てていく。僕は人差し指で頬を掻いた。宮園の行動について警察が違和感さえも持ってほしくない。しかし先ほど藤堂刑事が漏らしていた通り、いつものように授業に参加している生徒たちのアリバイは確保されているのだ。まさか学校の生徒全員が犯人…
ミステリーの記事一覧
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小説『彼のために人を焼く』【第19回】暮山 からす
「なんでその子の名前を知っているの」刑事の見透かそうとする目が怖い。だが彼女の疑いが晴れるなら、僕は犯人になっても構わない
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小説『刑事狩り』【第12回】人見 謙三
あのクソ野郎が。せいぜい今のうちに楽しんでおくんだな。もう二度と、ホシの調べなどできないようにしてやる…
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小説『レッド・パープル』【最終回】そのこ+W
父親は既に死んでいた…なら何故すぐに警察を呼ばなかった? 自分が殺したと思われるのが怖かったと言うなら、その行動は不自然だ
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小説『虹色の魂』【第6回】青居 蒼空
「お母さんは、もう少ししたら天国に行くんだ」父の言葉に戸惑いながら、冷たい母の手に触れていると突然感電したような衝撃が走り…
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小説『眠れる森の復讐鬼』【第17回】春山 大樹
悪友とは言え、あれだけ仲良さそうにつるんでいたのに、昨夜死んだと聞いても眉一つ動かさない。これがこいつの真骨頂なんだろうか…
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小説『スクリーン』【第4回】山田 健太郎
勾留延長の手続きに国選弁護人、まるで社会科見学だ。パトカーの中、不気味なほどに他人事に感じていたが…
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小説『眠れる森の復讐鬼』【第16回】春山 大樹
トイレから泣き声が聞こえて…ドアを開けたら、親友が裸で泣いていた。あの三人はもういなかった。服は遠くに投げ捨ててあった
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小説『悪魔に下す鉄槌』【新連載】南 十士郎
僕はマフィアの家系に生まれたけれど、本当はマフィアの仕事が好きではない。ごく普通のありきたりの幸せを手に入れたい…
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小説『眠れる森の復讐鬼』【第15回】春山 大樹
彼女の姿は包帯で嵩ませても、とても成人女性とは思えぬ程小さくあまりにも華奢だった。植物状態で眠るいじめ被害者と高校時代以来の再会。
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小説『ファミリーゲーム』【最終回】南武 和狐
「結局、子どもは親からの愛情を欲しがるからな」「そうかしら。私は、愛されたくもないし、愛されてもないわ。」
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小説『白い陥落~看護学生あずみの事件簿 2~』【第6回】叶浦 みのり
名医の予約は半年先!? 病院随一の謙虚で人柄もよく、優れた技量を持つ桂先生は大人気。
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小説『ラーゴ 』【第6回】そのこ+W
「日本の方ですか?」イタリアでふと声をかけられた。言葉以上にバングラディシュ出身の彼らに覚えたなつかしさ・親しみ。
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小説『眠れる森の復讐鬼』【第14回】春山 大樹
「復讐のために人工呼吸器を外したって言いたいのか?」激しい熱傷に、植物状態の元同級生。その夜、出歩けるはずのない彼女が目撃されて...
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小説『シウカラ』【第6回】山田 光美
歴史には、表と裏がある。殺された鶴亀堂主人が遺したメッセージが示す人物は「古事記」の編纂者だった。その意味は......
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小説『白川郷―聖なるものの村―』【最終回】遊座 はるか
不便な場所にあったから秘境と呼ばれていた「白川郷」。歩くのが危ない場所「ホキ(歩危)」で塩硝を作っていた理由は…
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小説『第三のオンナ、』【最終回】椎名 雅史
彼に会えるかもしれない――気が付くと6時間近く同じ場所に立ち続けていた…
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小説『綻ぶ糸を手繰り寄せ 』【最終回】ホエラニア
本当にこのまま弱っていくんじゃないか…不安に駆られた僕が話しかけ続けると、お前はふと顔を上げ、「あのさ、」と…
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小説『眠れる森の復讐鬼』【第13回】春山 大樹
「相談があるの…私見たのよ」―突然の医療事故で、元いじめ加害者が亡くなった。その騒ぎの直前、看護師が見たのは…!?
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小説『綻ぶ糸を手繰り寄せ 』【第12回】ホエラニア
「少し、しゃべ、るよ」酷い怪我のまま、配信に来た親友。笑っているけど、僕には、それが本当に笑顔なのか分からない。
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小説『綻ぶ糸を手繰り寄せ 』【第11回】ホエラニア
お前がいない、二週連続の一人ぼっち配信。視聴者から、心無い者による危害を疑う声が上がる。その時、玄関で物音がして…