しばらく登山道を上がって行くと不意に階段が途切れ、展望台に着いた。展望台というと大袈裟で、登山道の折り返しの開けた場所に、木製の四阿(あずまや)が建っているだけの簡素なものだけど。視界を遮る物がない分、景色は良くて、村を囲む大きな山々の稜線を一望することができる。風の通りも良い。ここまでの道程でさんざん火照っていた体は、圧迫感のある山道から解放されたということもあって、そこを吹く、いつもより空に…
デビュー作の記事一覧
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小説『百合墓荒らし』【最終回】夏緒 冬弦
「彼女が連れていかれる」ような神秘的な情景…小さなお花畑にある私たちの秘密基地
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小説『百合墓荒らし』【第9回】夏緒 冬弦
尊敬、憧れでもない…「月を眺めることに似ている」彼女と私の関係
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小説『百合墓荒らし』【第8回】夏緒 冬弦
静謐な図書館…心地よい「言葉を用いずとも成立するやり取り」
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小説『百合墓荒らし』【第7回】夏緒 冬弦
夏休みの書架整理中に議論「山と海、死ぬとしたらどちらがいいか」
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小説『百合墓荒らし』【第6回】夏緒 冬弦
行方不明になっていたさよちゃんが「遺体」として見つかった!?
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小説『百合墓荒らし』【第5回】夏緒 冬弦
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小説『百合墓荒らし』【第4回】夏緒 冬弦
【小説】私と彼女の関係を言葉にするのなら…何が適切だろう?
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小説『百合墓荒らし』【第3回】夏緒 冬弦
【小説】「ゆかちゃん」ベンチで涼んでいると誰かに名前を呼ばれた
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小説『百合墓荒らし』【第2回】夏緒 冬弦
【小説】夏、地元に帰った私。思い出と共に、迎えてくれたのは…
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小説『百合墓荒らし』【新連載】夏緒 冬弦
【小説】実家の裏山で、「私」は血だらけの手で墓を掘り続け…
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小説『Wish You Were Here』【最終回】檀田 加理
【小説】「寄付のお願いです」送り主不明のメッセージに戦地の女性が縋り付いたワケ
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小説『Wish You Were Here』【第11回】檀田 加理
【小説】「『本物のコミュニケーション』なんて、ファンタジーね」
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小説『Wish You Were Here』【第10回】檀田 加理
【小説】「いつか本当の自分に…」毎日、果物屋の女性のもとへ通う男の願い
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小説『Wish You Were Here』【第9回】檀田 加理
SNSのなりすましを楽しむ運転手…彼に見える「現実」とは?
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小説『Wish You Were Here』【第8回】檀田 加理
【小説】世界最大規模のSNSがなぜ広告収入には頼らないのか?
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小説『Wish You Were Here』【第7回】檀田 加理
SNSの男と会いに東京へ向かおうとするが…「足が震える」
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【小説】全世界に広がる大型SNSを「終わらせる」と決めた日
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小説『Wish You Were Here』【第4回】檀田 加理
【小説】現実の方がまし…「メタバース特有のむなしさ」とは?
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【小説】友人の妻に呼ばれ…囁かれた「Will you?」の真意