何かきっかけがあったとすれば、アレしかない。私、北田千鶴(きただちづる)が西海十李(さいかいとおり)と会話らしい会話をした、あのとき。春休み中の補習の帰り。廊下に誰かが立っているのが遠目に見えた。西海十李。人気のない廊下に立っているだけで絵になる、容姿に恵まれた同学年の男子生徒だ。しかし、どうして彼がここにいるのだろう。学年一の秀才が、まさか補習を受けに来たわけじゃないだろう。彼はこちらに気づく…
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