結局、お幸は意地で涙を堪え続けた。しかし、源次郎達の姿が見えなくなり、母親代わりの乳母に慰められて、堪えきれなくなったのだろう。わああんという泣き声が遠くから聞えた。「可哀想な事をしてしまったようだ。面目ない」そういって肩を落とした源次郎を正助は苦笑いしながら見つめた。お幸が源次郎の気を引こうとして失敗するのは、これが初めてではなかった。八つも年下の子供を源次郎が相手にするはずもない。お幸とて身…
江戸時代の記事一覧
タグ「江戸時代」の中で、絞り込み検索が行なえます。
探したいキーワード / 著者名 / 書籍名などを入力して検索してください。
複数キーワードで調べる場合は、単語ごとにスペースで区切って検索してください。
探したいキーワード / 著者名 / 書籍名などを入力して検索してください。
複数キーワードで調べる場合は、単語ごとにスペースで区切って検索してください。
-
小説『身代守』【第4回】筒藤 純
どうしようもなく、届かない思い。子供たちにとって、歳の差、立場の違いは超えることの出来ない壁であった
-
小説『身代守』【第3回】筒藤 純
源次郎のために見事な着物を着たお幸だったが、源次郎は別の女性に夢中でそちらの着物を先に褒めてしまう...
-
小説『身代守』【第2回】筒藤 純
叔父を"へつらう会"となった先代の法事 従兄弟たちはこっそりと抜けだして、屋敷へ足を運ぶ
-
小説『身代守』【新連載】筒藤 純
「まるで、茶番ではないか」華やかな先代当主の三回忌に、日々倹約する清三郎はつぶやいた
-
歴史・地理『私訳秘事作法「薬子の変」 』【第3回】花山 天女
皇室外の男性との交わりは天皇家の血統を絶ちかねない可能性がありしばらく女帝を封印!?
-
歴史・地理『私訳秘事作法「薬子の変」 』【第2回】花山 天女
神秘に閉ざされた奥御殿で繰り広げられる数々の描写は、一人の女性の手記のもの!?
-
歴史・地理『私訳秘事作法「薬子の変」 』【新連載】花山 天女
交合の奥深い世界と、平安時代の事件「薬子の変」を組み合わせ、小説にしてみることに
-
小説『流れ星』【最終回】小金持 銅銭
ひねくれ者の元締…「奴は悪運が強いから、生き延びたんだよ」
-
小説『流れ星』【第9回】小金持 銅銭
「女郎なんて使い捨て」人道のない男、瘡毒を頑なに治療せず…
-
小説『流れ星』【第8回】小金持 銅銭
【小説】「大発明」…現代の避妊の方法を、江戸時代の遊郭に!
-
小説『流れ星』【第7回】小金持 銅銭
「何をするんでありんす…?」女郎が困惑した医者からの要求
-
小説『流れ星』【第6回】小金持 銅銭
「淋病は無しにしてください…」「では、お尻に注射します。」
-
小説『流れ星』【第5回】小金持 銅銭
【時代小説】不機嫌面の女郎たちが広間に集められた理由は…
-
小説『流れ星』【第4回】小金持 銅銭
「わたくしは、哀れなお女郎さん救済のために来たのですから」
-
小説『流れ星』【第3回】小金持 銅銭
薬屋到来。瘡毒を治す薬「ペニシリン」の出現。女郎たちの運命は如何に...
-
小説『流れ星』【新連載】小金持 銅銭
江戸・吉原大門の前に現れたのは、トランクボックスを手にした現代人!?
-
小説『ゑにし繋ぐ道 多摩川ハケ下起返物語』【最終回】内藤 久男
【小説】浅間山の大焼け…目を覚ました女の話は…
-
小説『ゑにし繋ぐ道 多摩川ハケ下起返物語』【第16回】内藤 久男
【小説】「無礼者、何をする!」血を流す女は脇差に手を掛け…
-
小説『ゑにし繋ぐ道 多摩川ハケ下起返物語』【第15回】内藤 久男
【小説】開墾に精を出す伊助だが、飢饉が始まり…
-
小説『ゑにし繋ぐ道 多摩川ハケ下起返物語』【第13回】内藤 久男
【小説】俺は家を興し、己を興し、大百姓になってやる。