荒野を走る「グレイハウンドバス」。バスに乗るときは、いつも後部座席と決めていた。しかし、今回の長距離の移動は、いちばん前の座席に座った。なぜなら前方の景色が一望できるからだ。後部座席からの景色は、見渡す限りの荒野で、なんの変わりばえもしない景色の連続だったが、前方の座席は、フロントガラスを通じて足下から延びる一直線の道が見られる。この景色も同じ景色の連続だったが、その延々と続いている道の先には目…
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