2 七月三十一日挑戦開始当時の私がたくさんではないにしろ新旧分かたず宗教の本を読んでいたのは、人生にも世の中にも幻滅し、救いを求めていたからに他ならない。救いを求めつつ、若さゆえの愚かな行為にも没頭していた。それを証明するように、日記の続きはこうなっている。『……ぼくは今日借りていく本を決めたにも関わらず、その後しばらく図書館にいた。ある少女との出会いが、ぼくを足止めしてしまったのだ。最初、美術…
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小説『ヒミツのレクイエム』【第10回】氷満 圭一郎
「単なるゲームではなかった」救いを求めつつ、若さゆえの愚かな行為に没頭する19歳の私
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小説『ヒズミのなかの住人たち』【第6回】葉 リヒロ
【小説】データが処理しきれず熱くなる体「これは悲しいのか、嬉しいのか、怒りなのか」
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小説『星空の下で』【第6回】つむぐ
背中を押してくれた先輩の言葉。お礼を言いたいのに…「どこに行ったのですか、先輩」
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小説『奇想・追想・烏兎怱怱』【第2回】無才 安
感銘を受けるほどの漫才に会場は静寂無音。観客の「面白くても笑ってあげない」のワケ
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小説『透視男』【第2回】上田 晄暉
「一体全体どうなっているんだ?」“憑き物”が見えるようになった男の混乱
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小説『善悪の彼方に』【第2回】叶浦 みのり
【小説】わたしが空白の四時間の謎、もう一度調べてみる!「はぁあ?」
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小説『レッド・パープル』【第2回】そのこ+W
【小説】「戦争の体験」――あの事件を避けて自分の青春を語ることは許されない
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小説『ぼくの地球』【第2回】織部 和宏
【小説】その姿を一目見て…「彼は青春の彷徨の末にある境地に達した」
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小説『奥会津の人魚姫』【第8回】西田 理酉
「悪いのはすべて俺なんだ」愛する女性との和解は望めそうになく…
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小説『見上げれば空はブルー』【第10回】EIKO
特に問題がある学校ってわけでもないし…多感な高校生の自問自答
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エッセイ『保健師魂は眠らない』【第5回】真秀場 弥生
不眠の正体は「体力、気力ともにアドレナリン全開」ランナーズハイで挑んでいた派遣活動…!?
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小説『飛燕日記』【第4回】春乃 夜永
「私はまるで自分を壊せなかった」自暴自棄になったOLが選んだ道は…
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小説『特殊愛』【第4回】樫春 寛菜
「こんなの私じゃない!」中学時代のアルバムで思い出してしまった“忘れていた過去”
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小説『オレンジ病棟』【第3回】朝丘 大介
【小説】男が事故後一週間が経過…意識もうろうとした入院生活
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小説『恋愛配達』【第5回】氷満 圭一郎
病院近くの酒屋にて。糖尿病の常連客が車イスに乗せ連れてきたのは…
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小説『 ニシベツ伝記』【第12回】草野 謙次郎
【小説】「この方法、試してみる価値があると思わないか」
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小説『ザ・バサラ』【第4回】加藤 達乃進
研究テーマを決めかねた学生…「心の整理」のために出発した一人旅
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小説『曽我兄弟より熱を込めて』【第3回】坂口 螢火
「父の仇を取れ」嘆く母の願いに…5歳の息子が健気に言い放ったこと
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小説『はなのことのは ものがたり』【第5回】なるかみのいかづち
四つ葉のクローバーを簡単に見つける母…「花の気持ちになってあげれば、わかるようになるから」
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小説『ファミリーゲーム』【第4回】南武 和狐
「それが全ての目的ではない…」リスクを背負っても旅行するワケ