2「今日も来たのか、太郎」振り向くと、石段の降り口に立っている老人のやせた草履履きの素足が見えた。立ち上がって向き直ると、神仙老人が杖をつきながら石段を下りてきた。「漣さん、話を聞いてもらいたくて、今日は来ました。あなたの言っていたことは間違っていませんでした。初めは夢でも見ているのかと不思議に思っていましたが、今は信じています」「だから、お前はバカだといったのだ。不思議というものと不可解と言う…
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小説『透視男』【第4回】上田 晄暉
授けられた“透視力”で人助け…社内いじめを解決しようと試行錯誤
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小説『善悪の彼方に』【第4回】叶浦 みのり
「その四時間の間に何をされていたのでしょうか?」家族ですら謎となった主人の行動
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小説『レッド・パープル』【第4回】そのこ+W
戦後すぐの田舎風景に似合わぬ洋館。デザインの決め手は「周囲への威圧」
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小説『ぼくの地球』【第4回】織部 和宏
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小説『奥会津の人魚姫』【第10回】西田 理酉
妻の正体はいったい誰なのか…「俺に代わって真相を調べてくれないか」
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【小説】見知らぬ村人から「おかえりなさい」思わぬ歓迎にタジタジ…
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小説『勇者2人の最強パーティー』【新連載】有木 和人
「たとえ君が国を滅ぼしたとしても…僕だけは、君の傍で凄いねって褒めてやる」
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小説『見上げれば空はブルー』【第12回】EIKO
「自分には関係ない事なのだ、だったらその流れに従った方が」と流されて
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エッセイ『保健師魂は眠らない』【第7回】真秀場 弥生
私から保健師であることを奪った主犯、それは「めまい」だった…
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小説『飛燕日記』【第6回】春乃 夜永
「こんなことはもうやめるべきだった…」かつて憎んでいた存在になることへの罪悪感
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小説『特殊愛』【第6回】樫春 寛菜
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小説『オレンジ病棟』【第5回】朝丘 大介
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【小説】結婚をほのめかす彼女に対し…「のほほんでいたい。ケ、セラセラ。」
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小説『はなのことのは ものがたり』【第7回】なるかみのいかづち
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小説『ギャッパーたちの群像』【第6回】棚小路 蔵人
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