会社に着くと、竹之下は松葉のあとを追って、社長室まで来た。「社長、先ほどおっしゃった条件とはどんなことですか。奴らは、自己保身しか考えてない連中ですからね。自分に都合の良いことしか言ってこないでしょうね」「条件? 担保を増やしてくれ、と言ってくるよ」松葉は、確信を持っているかのように言った。「担保ですか。割引は貸付だ、と聞きましたが、割引は手形を担保に取って融資しているに等しいことでしょう。それ…
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小説『岬 上巻』【第14回】まつはじめ
「中小企業の会社と社長は常に一心同体、社長のやったことは会社のやったこと」ゴルフ場を手掛けたときに言われた厳しい言葉
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小説『ヒスイ継承』【第3回】守門 和夫
消えた少女と老人を思い出していると、公園でまた一人、目の前で石に触れた人が消えた...
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小説『千恵と僕の約束』【第13回】成田 たろう
手術二日後に大地震発生。娘と連絡が取れない!病院から約四時間かけて徒歩で娘の通う学校へと向かう
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小説『標本室の男』【第16回】均埜 権兵衛
舞台は大都会東京へ。あらゆる物があるということは、何もないのと同じだった。
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小説『岬 上巻』【第13回】まつはじめ
「生殺与奪」の権利を行使しようとする銀行!遂に企業の血液と言えるお金を抜こうと動き始める
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小説『あわら温泉物語』【第3回】笹岡 一彦
新たな計画「ゆけむり創生塾」老舗・茜屋はあわら温泉活性化のため、全面協力!
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小説『近づく果実 』【第17回】鈴木 寂静
何くそ、勝負の世界なんてたかが迫力の違いだ!責任の重さに打ち倒されそうになりながらも、負けず嫌いの根性が…
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小説『千恵と僕の約束』【第12回】成田 たろう
3月上旬、がんの手術のため妻が入院。腫瘍が3カ月で約3倍の大きさに。全部取り切り、何も問題はないと思っていた、その時は。
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小説『オヤジのチャーハン』【第4回】道葉 いち
改良を加えた新「生姜焼き」、その名も「ポークジンジャー」。意外なトッピングに常連さんにも大好評!
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小説『岬 上巻』【第12回】まつはじめ
「いや、我々も困っています…」アポなしで支店長を訪問。困り顔とは裏腹に既に方針は固まっているようで…
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小説『おーい、村長さん』【第11回】浅野 トシユキ
議長の秘書は不敵な笑みを浮かべていた。議長の選挙違反とも取られかねない行為や多額の使途不明金を知ってしまった私は…
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小説『メグ動物病院』【第7回】後藤 あや
なんで、教えてもいない私たちの名前を知っているのだろう? メグ先生が人気の獣医である秘訣
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小説『千恵と僕の約束』【第11回】成田 たろう
「飲むのも、仕事のうち」その生活が一変!妻ががんになり、ほんの少しの時間でも今は妻と一緒にいたい…
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小説『人生の切り売り』【第7回】亀山 真一
「ごめん」と、こちらが拍子抜けするほど素直に首を垂れ、謝ってきたイケメンの彼
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小説『岬 上巻』【第11回】まつはじめ
「運転資金は出せそうにない」はっきりしないまま、突然の手形割引拒否!
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小説『ラガーマン ジャッカル翔』【第17回】上山 照
王子は「大変残念です」と応えて残念そうな顔をした。横に居た王女はがっかりして泣きそうな顔を隠す事無く目を伏せ…
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小説『千恵と僕の約束』【第10回】成田 たろう
娘が中学受験に合格!妻のがん切除手術は一カ月後。四月の入学式に出席できるだろうか…
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小説『岬 上巻』【第10回】まつはじめ
「静かに泳がせておいた方がいい」本店の専務推薦で出向してきた財務担当者。小学校からの同級生の兄貴だった
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小説『千恵と僕の約束』【第9回】成田 たろう
週末の夕飯に登場する「居酒屋たろう」。月替わりのメニュー表を作り、妻が調理担当、私がホール担当、娘がお客設定で家族団欒
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小説『薔薇のしるべ』【第4回】最賀茂 真
「泊めていただけるという事かしら?」 その声色は、本心を隠すようにしゃがれていた。