下りは比較的速く歩けた。しかし、岩場や石ころ道での下山は、心と体のバランスが取れなくなって来た。気持ちだけあせるが怪我をしない様に、慎重に下りよう、と自分に言い聞かせながら歩いた。妻はだんだん足が上がらなくなった、とぼやき始めていたが、それでも、衣服はぐしょぐしょになりながら、何とか調子を合わせてくれた。麓まで段々下りて来て、あと少しと言う所だったろうか、今度は、私の爪先が痛くなって来た。下山…
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