ツイン・エネルギー16
ここからは、ツイン・エネルギー16を具体的にご紹介しましょう。これは、女性性と男性性を16の対に整理したものです。この本を書いている時点で、私は、20年近く、数千人の方々の悩みを聞き、その成長と変容を支援してきました。
その中で、私たちには、状況は異なっていても根本では共通する悩みがあるように思い、それらについて助けとなる特有の女性性と男性性の対を16種類にまとめるにいたりました。ツイン・エネルギーのバランスを整えることで、悩みが解消されたり、次のステージへと成長できる可能性を、仮説としてとりまとめたのです。
ちなみに、ツイン・エネルギー16は、先にお伝えしたジョン・ガーズマとマイケル・ダントニオの研究から明らかになった女性的(フェミニン)な資質と男性的(マスキュリン)な資質と、多くの共通点があります。
例えば、2人が明らかにした「直感的」「新しい考え方に寛容」といった女性的な特質は、ツイン・エネルギー16の「直感的に感じとる」「オープンさを維持する」と類似しています。また、「決断力がある」「論理的」という男性的な特質は、ツイン・エネルギー16の「決断する」「論理的に考える」と同じ意味合いをもっています。
同時に、少し異なる点もあります。2人の研究結果は、女性的・男性的な特質をランダムに表示しています。これに対し、ツイン・エネルギー16では、すべての項目は対として存在するという仮説をもっているため、根本的な考え方が異なっています。
このため、2人が提示した項目の中に、ツイン・エネルギー16の類似項目があっても、その対となる項目は存在しない、というケースがいくつかありました。そうした違いを加味したとしても、共通点が多い事実は、ツイン・エネルギー16に対する私自身の信頼感を高め、その後の活動を後押ししてくれたのです。