戻ってくると、あれっ、さっきまでここにいた、田畑さんがいない。どこかのベンチに座り直したのだろうか?あたりを見回してもその姿は見えなかった。きつねにつままれたとはこんな事だろうか。ペットボトルのお茶が二本とお釣りの二十円だけが残った。それでも喉はカラカラでアッキーはその一本を、一気に飲み干してしまった。田畑さんはアッキーママと友達で、『デイケア』っていうところも同じだと言っていた。そして診察を待…
小説
ジャンル「小説」の中で、絞り込み検索が行なえます。
探したいキーワード / 著者名 / 書籍名などを入力して検索してください。
複数キーワードで調べる場合は、単語ごとにスペースで区切って検索してください。
探したいキーワード / 著者名 / 書籍名などを入力して検索してください。
複数キーワードで調べる場合は、単語ごとにスペースで区切って検索してください。
-
『ずずず』【第18回】草間 かずえ
寝たきり状態?話もできない?疑問に田畑さんはあっさりと…
-
『令和晩年』【第26回】西野 篤史
山にこもって十一日目。わかった。二つの思想を深読みすると…
-
『私たちはみんなテスラの子供 前編』【第9回】ゴラン・スクローボニャ
「お嬢様、ありがとう」ボスィリチチ夫人はもう一度叫んだ。
-
『地平線に─日中戦争の現実─』【第24回】前田 隆平
重い乾草を軽々と肩に載せて運んだら…当番兵に抜擢!
-
『アリになれないキリギリス』【第22回】上條 影虎
「いろんな奴らを平伏させるんだ!」そして禅に放った一言
-
『空虚成分』【第15回】媛 ひめる
「今でも本気でくしゃみ一筋なの?」深くうなずいた岳也に…
-
『緋色を背景にする女の肖像』【第49回】阿佐見 昭彦
銀髪を左右に膨らませ、黒い太縁眼鏡、鋭い目つきの老紳士
-
『正統解剖』【第12回】鶴岡 令士朗
ライへに布をかぶせ、その上から防腐剤入りの液体をかけて、
-
『ブルーストッキング・ガールズ』【第23回】杉山 正之
胸毛と金のネックレス…彼の胸が羨ましく、同時に疎ましい
-
『流行作家』【第16回】夏目 ゆきお
運が良かったとは「選者に恵まれていた」ということです。
-
『シンフォニー』【第4回】真白 悠輝
ぼくのまわりにはもうだれもいないではないか
-
『愛』【第24回】高見 純代
僕は幸せ者だよ。君の一番綺麗な時を独占しているんだから…
-
『アリになれないキリギリス』【第21回】上條 影虎
レベル低すぎ!嘘だと分かる武勇伝と自慢話に嫌気がさす
-
『百年後の武蔵野』【第21回】栗田 哲也
「やっぱり、恋愛って面倒くさい」…それが結論!
-
『ソウル・テール だれも知らない、オレたちのじゅもん』【第4回】間木 久美子
『がまんできない!』小さなブラックホールみたいな目に…
-
『人間関係貧乏性』【第6回】小川 涼佳
早弾きもやるが泣きのブルースも弾ける、イカすギタリスト
-
『ブルーストッキング・ガールズ』【第22回】杉山 正之
門屋のきんつばとサイダーで祝杯!お茶問屋に嫁ぐ友よ
-
『浜椿の咲く町』【第4回】行久 彬
母は噂にじっと耐え、町を出て行こうとはしなかった。
-
『薔薇のノクターン』【第22回】高見 純代
あの拷問のような検査を、よくまたする気になったものだ。
-
『「死」から「生」へ』【第3回】三田 徹
完全に崩壊…上層部の勢力争いで揺れた大企業の末路