後ろから突然バットで殴られたような感覚がした。妻との何気ない会話の中で新たに味覚障害と嗅覚障害が判明した。一瞬で心が凍りついた。入院中の飲食も含めて、退院した後私が作って食べさせていた食事や市販の飲み物も、全て何を食べているのか、何を飲んでいるのか分からない状態であったらしい。自傷だから自分が悪いと、妻は自分を責めて一人心に秘めていた。それが悲しくて、悲しくて。孤独の世界に妻を再び置き去りにして…
エッセイ
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『朝陽を待ちわびて』【最終回】桜木 光一
落下の衝撃で左脚付け根の骨が右よりも5センチ上にずれていた…「妻を助けてあげてほしい」手のひらに舞い降りた一粒の雪に祈った
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『嫁姑奮戦記[人気連載ピックアップ]』【最終回】大野 公子
平成十二年十一月七日、姑は逝った。八十八歳だった。姑の気持ちを察せず、 悪いことをしたと悔やんだ…
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『パパこそ日記をつけなさい』【第18回】パパコーチゆーき(浅黄 祐樹)
「習い事」はやめ時を決めてスタートする。やり抜く力を育てるためのベストなやめ時とは...?
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『朝陽を待ちわびて』【第20回】桜木 光一
全ては一瞬の出来事だった。バランスを崩し転倒した妻。プラスチックの箱は大きな音を立てて壊れ…
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『嫁姑奮戦記[人気連載ピックアップ]』【第19回】大野 公子
長い介護となると実の親子でさえ、ぎくしゃくしてくることもある。ましてや嫁姑間となると…。世の夫族は分かっていないことが多い
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『冬の日の幻想』【第20回】茶井 幸介
ラストシンフォニーにまつわるエトセトラ。各国の著名な指揮者が各自のオーケストラを率いて、数名の作曲家の最後の交響曲を奏でる。
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『ALSなんか怖くない』【第21回】堀内 昌子
【闘病記コンテスト大賞】カニューレ管が抜けるアクシデントに娘はとっさの判断...看護師さんの経験談に感謝
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『朝陽を待ちわびて』【第19回】桜木 光一
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『嫁姑奮戦記[人気連載ピックアップ]』【第18回】大野 公子
「息子にまだ嫁さんおらへんねん。うち、心配で死なれへん」と言い出す姑。私は嫁ではなく世話してくれる人と思われていたようで…
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『鶴崎昌子 青春日記集』【第14回】鶴崎 昌子
私は考えます。悩みます。だって何の徳も私にのこらないんですから。
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『中学最後の決断』【第8回】新澤 唯
記念撮影でピサの斜塔をパンチ...イタリアという国は世界遺産周辺や街を歩くだけでも目に楽しい。
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『朝陽を待ちわびて』【第18回】桜木 光一
入院時、全身血だらけの状態で救急搬送された妻。それから2カ月…ついに迎えた退院の日
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『嫁姑奮戦記[人気連載ピックアップ]』【第17回】大野 公子
「ほんまにうるさい嫁や。うちは元々誰にでもああせいこうせい言われるの嫌いや。黙って自分のしたいようにする」
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『認知症になっても愛の二重奏』【新連載】三川 一夫
五十八歳のときに若年性認知症と診断され、言葉にできないほどのショックを受けた妻
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『大波小波』【新連載】柊 ゆう
六十歳、定年退職後に出会ったクラリネット。「初心者用セット」を注文していざ挑戦!
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『朝陽を待ちわびて』【第17回】桜木 光一
骨盤・恥骨・仙骨を骨折した妻。トイレは1時間ごとに1日24回、介添え付きの日々
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『嫁姑奮戦記[人気連載ピックアップ]』【第16回】大野 公子
退院した当日、早速騒動が!「財布がない」と姑が目の色変えて大騒ぎ。夫や娘まで加わり大捜索したところ…
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『ぼんくら外交官の北朝鮮日記-2年間の「楽園」滞在見聞録-』【新連載】杉山 長
朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)で「朝鮮半島エネルギー開発機構(KEDO)」の職員として二年間駐在!
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『孤高の歩み—虚無から創造精神へ—』【新連載】梅崎 幸吉
二十六歳の時に霊的認識による純粋思考体験となる強烈な神秘体験を経験
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『雨のち曇りのち、ハル!』【第9回】春野 真理
英語が全くできないのに、英会話スクールの校長としての任務がはじまった。