ずらりと並んだ面会室の一室に、連行された。初めての面会は、30分間だった。その後の面会時間は、取り調べとの時間調整や拘置所の都合により、20分であったり15分であったりすることもあった。面会者がきちんとドアを閉めたことを確認してから入室し、刑務官が横に立ち、タイマーがセットされ、透明の仕切り越しに話をする。最初に口から出たのは、「迷惑かけてごめん」という言葉だ。オカンは、泣いた。僕が好きな干し芋…
エッセイ
ジャンル「エッセイ」の中で、絞り込み検索が行なえます。
探したいキーワード / 著者名 / 書籍名などを入力して検索してください。
複数キーワードで調べる場合は、単語ごとにスペースで区切って検索してください。
探したいキーワード / 著者名 / 書籍名などを入力して検索してください。
複数キーワードで調べる場合は、単語ごとにスペースで区切って検索してください。
-
『青天の霹靂』【第6回】橋本 由美
「迷惑かけてごめん」…オカンは、泣いた。初めての面会は30分間
-
『おっぱいがウインクしてる』【第15回】牧 柚花
「カメさん、ごめんね」毎年1回は子ども達に落とされていたカメ
-
『波乱万丈、どぎゃん苦にも負けんばい』【第15回】阿南 攻
「三か月ほど前、お金を拾ってくれましたよね。百円札……」と声をかけて始まった交際
-
『WHAT A FANTASTIC RIDE ! せんべい屋さんの娘からアメリカの外交官になった私』【第6回】パーディ 恵美子
当時サウスゲイト・ハイスクールで唯一の「有色人種」であった私
-
『運命に寄り添う、そして生きる』【第21回】輪月 舟
八十歳過ぎの父から母へのDV。母を連れ出し精神科病棟に一時入院するが…
-
『ゼロスタート ―異国・日本での創業奮闘記―』【第6回】靳 忠效
来日のきっかけをつくってくれた先生との出会い。そして、来日して驚いた日本の凄さ!
-
『うっかり自転車で日本一周していた』【第2回】河瀬 敏樹
茅ヶ崎で休憩。見慣れた光景にまだ長い旅へ出る実感が持てずにいたが…
-
『相対性理論批判の新しい形』【第9回】佐藤 淳
相対論の思考実験に既定事実として持ち込んではならなかったものとは?
-
『遠涯』【第9回】矢田 重吉
ある日突然捕虜帰還の知らせ。知る者、知らぬ者の名前が次々と呼ばれていき…
-
『振り子の指す方へ』【第15回】山口 ゆり子
母から紹介された還暦に近い男性から向けられた下品なひと言。惨めな気分で席を立った…
-
『司法の国際化と日本 法のグローバリズムにどう対処する』【第17回】秋山 武夫
同じポジションでも、駐在員と現地採用社員の間では給与格差が生じてしまうという問題
-
『徒然な男のブルース オケラの戯言365話』【第20回】石田 五十六
「男女そのものの物々交換」としての「集団お見合い」!歌垣の源流は弥生時代にあった
-
『逆境のトリセツ』【第15回】谷口 正典,益村 泉月珠
所属していたサッカーチームに高次脳機能障害のことをカミングアウトすることに…
-
『ナマステ紀行』【第5回】桝田 祐子
ネパール旅、どう値切る?300ルピーから上手く値切れたと思っていたら…不覚!
-
『フケメンの戯言』【第9回】現王園 秀志
重要なことは、今生きている事実と内面的な充実を図りながら何をしていくのかということ
-
『あなたがいたから』【第13回】坂本 りの
消えた再発部分。安堵のはずが芽生え始めた「死」への意識が押し寄せてきて…
-
『南半球の三日月』【第7回】久富 みちよ
素粒子とはそれ以上分割できない粒子だが、結局のところ、素粒子っていったい何だ!?
-
『隣る人』【第7回】仲 律子
算数の天才は計算ができない!?子育て中のお母さんが悩む子どもの発達は十人十色
-
『壁』【新連載】柄川 順
「壁」とは何か。あらゆる場面で感じる存在についての考察
-
『人生100年を楽しむために ワクワクリベンジ読書のすすめ』【新連載】玉木 和彦
人生100年時代のあなたの趣味は何ですか?本嫌いだった私がハマった読書のすすめ