【前回の記事を読む】一風変わった風俗嬢? 休みの日にはクワガタを取りに山へ行ったり、メダカを飼い始めたり。そんな彼女に気に入られたい男は…
第4章 誰かと一緒に生きていくとは?
第23話
孤独な中年の夏休み
日々を好転させた原動力
その男は癖のある日記を書く一風変わった女の子リンちゃんと出会い夢中になります。
しかし所詮はキャストと客。
されど、一瞬だけでも幸せを感じられるならと自分なりに全力です。
今宵も始まる“男どアホウ幸福論”。
年に5日、年次有給休暇の取得が義務化となりましたが、特に予定がないその男は毎年有給休暇をMAX40日保有していました。
田舎もないその男は帰省の予定も何もないのです。
てかぶっちゃけ、まだ実家に住んでます。
ちなみに2年前に2週間まとめて有給休暇を取ったことがありましたが、それは海外旅行でもなんでもなく、単にコロナに感染して隔離されていただけです。
しかし、そんな男の今年の有給休暇は特別なものになりました。
平日の月水金しかいない彼女に会いに行けるからです。
(9月は祝日がいっぱいあるから、10月に取ろう!)
いつもは他の同僚とかぶらない程度に8月にテキトーに夏休みを取っていたのですが、今年のその男の夏休みの予定は、リンちゃんに会うため、
8月に2日間、
10月に2日間、
11月に1日、
と、もはや夏でも何でもなくなります。
11月まで毎月どっかでリンちゃんに会えると思うと、その男は何処か毎日が楽しくなるのでした。
スマホのカレンダーにも有給休暇取得予定日に予定を入れないように「リンちゃん」と入れたりしています。
その男の毎日は確実に変わりました。
もちろん、彼女に会ってからというもの、インターネットポルノの誘惑にも打ち勝てています。
エロ動画の視聴時間が0になり、自ずと行動時間は増えて生活はより生産的になりつつあります。
仕事、運動、勉強、創作活動。
実にいいバランスで回り始めているのです。
(もしかしてこのブログも読んでくれてるかも!?)
淡い期待がその男の原動力になっています。(ありがとうリンちゃん!!)
その男は有給休暇を取得して再び彼女に会いに行く決心をします。
その男はそんなことを考えてリンちゃんが読んでくれてるかもしれないブログを書き続けるのでした。
つづく……。