【前回記事を読む】韓国俳優の虜になった娘を冷ややかに見ていたはずなのに、「えっ、かわいい…何、この子達?」私もビビッときてしまった
第1章 キラキラした非日常の世界へ
K-POPアイドルグループとの出会い
[初めての推しに出会う]
この日、ショーケースは午前中から始まって複数回行われ、歌やダンス、メンバー達のトーク、ファンへのお手振りサービスで盛り上がりました。
ステージが始まってメンバーが登場したときは、鳥肌が立ったことを覚えています。キラキラしたメンバー達の一挙手一投足から目が離せず、最初から最後までドキドキするステージで、心から来てよかったと思えた一日でした。
一番印象に残っているのは、とにもかくにもメンバー達が初々(ういうい)しくてかわいらしかったことです。覚えたての日本語でファンに感謝の言葉を述べたりしてくれて、私も知らぬ間に口角が上がっていました。
特に、A君は本当に少女漫画の王子様のような完璧なルックスでした。歌っているときも踊っているときもかわいらしくて、本当に夢を見ているような気分でずっとA君を眺めていた私でした。
ファンの女の子達もきれいなネームボードを持って黄色い歓声を上げ、熱心に応援していました。私の横に座っていた女の子のネームボードが光っていてとてもきれいだったので、「これはどこで手に入れたのですか?」と尋ねてみました。
「新大久保で作ってもらいました。ちょっと高かったですが……。6千円くらいで……」と言うではありませんか。まだ高校生くらいの女の子がネームボードに6千円もかけるのかとびっくりしたことを覚えています。
私も娘も百均で買った材料を使って手作りしていたので、お金のかけ方の違いに驚いてしまいました。
この1日で色々と新しい経験をして、K-POPアイドルの応援って楽しいなぁと純粋に思いました。
そして、会場のその場で日本のファンクラブにも入会しました。入会特典でいただいた鏡は今も使っています。こうやって私の推し活が本格的に始まりました。